2019年9月12日 鉄砲水に襲われたバレンシア州オンティニェント市
・ABC
9月12日、スペイン南東部が、同国としては歴史的な豪雨に見舞われ、各地で洪水や鉄砲水が発生したことによる深刻な被害が出ていることが報じられています。
雨量として、スペインで観測が開始された 1917年以来、最大の豪雨を記録した場所も多くあり、過去 100年で最悪の大雨被害となっているようです。
南東部のバレンシア州やアリカンテ州の広い地域で洪水が発生しましたが、冒頭にあるバレンシア州のオンティニェントという街では、クラリアーノ川という大きな川が氾濫し、街全体が冠水する状態となりました。
バレンシア州オンティニェント
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9月12日 バレンシア州オンティニェント
以下は、この日のオンティニェントの様子などが撮影された動画です。
https://youtu.be/QCvMAXnEiy8
このオンティニェントでは、24時間雨量が 277ミリという、同地としては、これまで観測されたことがない雨量となっていました。
また、バレンシア州、アリカンテ州などでは、他でも多くの地域で、洪水、落雷、竜巻が発生し、被害が拡大したようです。バレンシア州では、2名が亡くなったと報じられています。
2019年9月12日 スペイン南東部各地の状況
この洪水は、現時点では発生したばかりで、被害の詳細はわかっていないようですが、スペイン南東部の広範囲にわたって、建物やインフラ、そして農業などに被害が拡大しているとみられます。
スペインからは南に位置する砂漠の国であるモロッコやチュニジアでも、この数日は、豪雨による洪水や鉄砲水が発生しており、南欧からアフリカ北部にかけて、全体的に非常に荒れた天候が繰り返されているようです。