2019年9月9日 英国ウィルトシャーの紫の夕暮れの空
10日ほど前、以下の記事で、「世界各地で紫色の空が観測されている」ということについてご紹介させていただきました。
こういう光景が増えている理由は、「大きな火山の噴火の火山ガスが成層圏に入りこんだから」で、火山性ガスの中の硫黄ガスという成分が、このような効果を生み出すのだそう。
最近の火山の噴火の中でも、6月に噴火した千島列島のライコーク火山の影響が大きいようです。この時の噴火では、噴煙の高さが 1万3000メートルにまで達したとされていました。
2019年6月23日のライコーク火山の噴火
・NASA
この火山ガスによる紫の空は、その後も継続しており、あるいは観測される範囲が拡大しています。
2019年9月13日 紫色に染まる米カンザス州ユードラの夕暮れの空
北米からヨーロッパ各地まで、多くの場所が観測されていまして、それらの緯度などを考えますと、報告がない他の地域でも見られていると思われます。
今回は、9月にヨーロッパで観測された紫色の空をご紹介させていただきます。
2019年9月のヨーロッパ各地の「紫の空」
9月4日 ポーランド・スマルジェビツェの紫の夕暮れの空
・Darek Dorosz
9月14日 英国サマセットの紫の夕暮れの空
・PETER PHILIP BANTIN
9月13日 オランダ・デーフェンターの紫の夕暮れの空
・Peter Paul Hattinga Verschure
9月9日 英国ウィルトシャーの紫の夕暮れの空
・Pete Glastonbury
9月1日 ポーランド・シュビンの紫の夕暮れの空
・Marek Nikodem
9月7日 英国ノーフォークの紫の夕暮れの空
・Ian Carstair
上層大気の流れによっては、日本を含むアジアにも、この紫の空が拡大してくるかもしれません。