7月10日のロシア・リア通信の報道より
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日本は強大な洪水が起きたばかりですが、世界中でも洪水は非常に多くなっていまして、そして、日本ほどの人的被害があるものは少ないとはいえ、どこの洪水も、その規模は大きく、観測史上で例がないほどになっている洪水もあります。
今回ご紹介するロシアの、モンゴルとの国境に面しているザバイカリエ地方で現在起きている洪水もそのようなもののひとつです。
7月10日時点のロシア・ザバイカリエ地方の様子
この「ザバイカリエ地方」というのは、あまり聞き慣れている地名ではないですが、場所としては以下の地域となります。
ロシアのザバイカリエ地方の場所
・Google Map
地図を見てもおわかりのように、ザバイカリエ地方全体は日本列島とも比較できるほどの広大さですが、この中でも、地図「チッタ」と示している地域のあたりが特に被害が大きいようです。
このロシアでの洪水は、先日の日本で発生した洪水のような「短期間のすさまじい豪雨による洪水や土砂崩れによる被害」が起きているというものではなく、「降り続く雨によって、徐々に大きな川の水位が上がり続けていることで、少しずつ街が浸水し続けている」というものです。
ロシア非常事態省によれば、このザバイカリエ地方を流れているチッタ川という川の水位が 405cm を超えていて、これは、「 1936年に観測が始まって以来最大」なのだそうです。
7月10日 氾濫するチッタ川
現在も川の水位は上昇し続けているようで、今後の天候次第では、さらに洪水の規模が拡大する可能性があるようです。
ロシアでも、気候の変化に伴い、この数年は「かつて経験したことのない洪水」に見舞われる場所が増えていますが、洪水が本格化するシーズンはこれからですので、ロシアでは今年もまた、これまでと違う自然災害が数多く起きていく可能性が高いように思われます。