パンデミック 大量死 戦争の時代

中国は、「適切なタイミングでウイルス管理規定を改定した」という中国人民日報の記事

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「世界は 2019年に戻ることはできない」

いやまあ何だか、いろいろとすごくて、パラッとデータとかを見ているだけで、この数日の以下のようなグラフが出てきます。

オーストラリアのコロナ死者数の推移 (パンデミック全期間)

nofia.net

スウェーデンのコロナ死者数の推移 (パンデミック全期間)

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過去半年のタイのコロナ死者数の推移

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ともかく、いろいろと事態は動いているようですが、そんな中で、中国共産党の機関紙である人民日報が、社説のようなものを出していました。

中国語版のほうではなく、英語版の人民日報で出していましたので、「世界に通達する内容」だと見ていいと思います

「世界は 2019 年に戻ることはできません。」

と書かれてあるこの文章をご紹介します。

タイトルにのある通り、「適切なタイミング」だったようです。

文章の各所に、今後の世界についての参考になる部分があります。


中国は、適切なタイミングでウイルス規定を改訂した

Revised virus protocol at the right time
人民日報 2023/1/11

ほぼ 3年間の厳格なパンデミックの予防と制御政策の後、中国が COVID-19 プロトコルを調整することは、中国の人々にとっても世界にとっても記念碑的なイベントになるはずだ。

これは、世界経済、特に世界の観光産業を復活させるための重要な動きといえる。

しかし、中国の動きに対するヨーロッパの反応は曖昧だ。

多くの西側の政治家や批評家は、中国がパンデミック対策を大幅に緩和したことを批判している。

西側諸国は、イデオロギーのレンズを通して、中国のロックダウン下の生活を、あたかも政策が中国の政治システムから出現したかのように見ており、当時の新型コロナウイルスが人々の生活と健康にもたらした脅威のためではなかったとしている。

しかし、中国は、利益よりも人々の生活を優先していた。

それが西側諸国との違いだ。

そして、人民を第一に考えたアプローチは中国に多額の費用を要したが、何百万人もの命を救った。

しかし、中国が、この厳格なパンデミック対策を緩和すると発表して以来、ヨーロッパだけでなく世界の他の多くの地域で公衆衛生に対する恐怖の雰囲気が高まっている。

中国からの訪問者たちがウイルスのいくつかの新しい変種または亜変種を運び、それらの地域でそれを広めるというヨーロッパと北アメリカでの恐怖の高まりは、悪い憶測に過ぎない。

また、中国の COVID-19 ワクチンは西洋のワクチンほど効果的ではないと多くの人が主張するが、完全にワクチン接種を受けているにもかかわらず、西洋人たちがウイルスに感染した( 2回または 3回の接種でも)多くの事例が報告されている。

一部の西側メディアは、中国では十分な数の人々がワクチン接種を受けていないとさえ主張しているが、実際には、中国は世界で最もワクチン接種率が高い国の 1つであり、10人中 9人の中国人がワクチン接種を受けている。

中国のコロナ死亡者数は、米国の 300分の1だ。

しかし、西側諸国は、中国全土でのオミクロン感染の急増を利用して、COVID-19 による死亡に関する中国の公式データに疑問を呈している。

さらに、一部の国を訪れる中国は、入国前に COVID-19 検査の陰性結果や完全なワクチン接種の証明を提示するだけでは十分ではなくなっている。

イタリアは、主要空港で中国から到着する乗客の検査を開始した最初のヨーロッパの国であり、欧州連合に協調行動をとるよう促した。

中国からの旅行者に厳しい制限を課すことで、ヨーロッパは何を得るというのだろうか。

ヨーロッパの主要な医療専門家たちや一部の機関は、この制限は不当であり、政治的動機によるものであり、症例の増加を防いだり、ヨーロッパの人々をインフルエンザや COVID-19 の「暴風雨」から守ったりすることはできないと述べている。

ヨーロッパで他の亜種に感染した人の数はすでに非常に多く、中国とは関係ない。

ヨーロッパはまだ COVID-19 から解放されていない。それでも、ヨーロッパ諸国の多くは検査と検疫を廃止した。

なぜなら、オミクロンの亜種は、一般的に、感染力が高いにもかかわらず、生命を脅かすものではないからだ。そのため、特にオミクロンの亜種が中国で支配的な新しいコロナウイルス株であるため、中国の政策を緩和する動きは合理的といえる。

では、なぜヨーロッパは中国の決定をそれほど懸念しているのだろうか。

それは答えるのが非常に難しい質問だ。

欧州連合と英国は当初、旅行プロトコルを緩和するという中国の決定を歓迎していた。しかし、その 48時間後に政府は方針を変更し、中国からの旅行者に厳格な COVID-19 検査を課すと発表した。

EU、英国、そして日本による動きは、米国との政治的連携を維持する試みと見なすことができる。

さらに重要なことは、欧米には、中国のパンデミック対策を決定する権限がないことだ。

しかし、ここ1年近く、彼らは、中国が他国からの訪問者が検疫やウイルス検査なしで入国できるように圧力をかけてきていた。言い換えれば、中国に対し、ゼロコロナ政策を放棄するよう求めていたのは西側諸国なのだ。

それなのに、西側の一部の政治家やメディアは、中国がパンデミック政策を大幅に解除したことを批判している。

中国がパンデミック対策を緩和したことに対する西側諸国の反応は、二重基準を露呈させている。

実際、中国からの訪問者を厳しくチェックする措置は、西側諸国が行う地政学的ゲームについて多くのことを教えてくれる。

おそらく、中国からの訪問者を厳しい検査にかけることと、中国に対する米国の地政学的戦略との間に関連性があるのだろう。確かに、米国は中国の技術的および経済的進歩を封じ込めるための比較的新しい政策の主な立案者であり、パンデミックを悪用して中国を傷つけている。

アメリカ政府は、中国に対処する最善の方法は、中国に対する嘘を広め続けることだと考えている。

中国からの訪問者に一連の健康診断を受けることを要求することを含むパンデミック対策は、西側の団結のデモンストレーションと見なされるべきだ。

しかし、それは西側を団結させるというより、混沌とさせているように見える。

世界は 2019年に戻ることはできない。

しかし、ロックダウンや大量検査のない新しい時代に入ることはできる。

習近平国家主席は、すべての国にその道をたどるよう促した。結局のところ、問題は人々が幸せかどうかだ。

そして西側と中国は、世界中の人々がより幸せでより良い生活を送れるようにするために協力する必要があり、協力する能力を持っている。







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