日本の人口自然減は過去最大
2月28日に、厚生労働省の人口動態統計 (速報)がリリースされました。
2021年と 2022年の死亡数の差異は以下のように示されていました。
人口動態統計速報より「2022年12月の死亡数」の前年との比較
厚生労働省
数値として、前年同月比で「 2万4361人の増加」で、率として、18.2%の増加となっていました。この数は、2022年の月間の前年比で最大だと思われます。
速報では、死亡要因の詳細にはふれられないですので、どのような死因が多かったのかということはわかりません。
ただ、「今年の 12月は、昨年までとは違っている」ことはわかります。
たとえば、昨年の同じ 12月の人口動態統計速報の「 2020年と 2021年の死亡数の比較」は以下のようになっていました。
2021年12月の死亡数の前年との比較
厚生労働省
2021年の 12月は、前年とほとんど変わらない死亡率でした。
この 2021年12月という時点は、人によっては、コロナワクチン接種から 8ヵ月とか 9ヵ月経過していたときですが、結果として死亡数は前年とほぼ同じでした。
2022年の 12月では、人によって異なるとは言え、もっとも初期に接種した人たちの場合(2021年3月頃)、接種後、1年8ヵ月などが経過しています。
2021年夏以降、一般の人のワクチン接種が拡大した頃からも 1年半などの時間が経過しています。
それで、最初のグラフの状況でした (昨年から展開された新しい製剤のブースターの影響も考えるべきなのでしょうけれど)。
いずれにしても、私は以前は、「時間が経てば、影響も緩和されていくのではないか」と思っていたこともありましたが、そうではない可能性が、このグラフに示されています。
少し前に以下のような記事を書かせていただきました。
[記事] ワクチン後の損傷、巨大な血栓、未知のタンパク質、そして逆転写と「切断されたmRNA」との関連
In Deep 2023年2月23日
ファイザーのワクチンには、「タンパク質の生産の停止命令」を出す配列 (終止コドン)が「ない」、切断された mRNA が多く含まれていることがわかってきています。
未知のタンパク質を延々と作り続けるシステムが、体内に長く (基本的には永久に)機能し続けるため、「どこかの時点で」身体にとって影響のある大きさのタンパク質が生じていく可能性があり得ます。
人により、その時間的経緯は異なるでしょうけれど、ウイルスよりも小さなスパイクタンパク質が身体に影響を与えるような微細なタンパク質となっていくには、人により大変に時間がかかる可能性があります。あるいは、もともと健全な身体 (血流や血液などがもともと健康)である人ほど、影響を感じられるまでに長い時間がかかると思います。
この後もこの推移を見ていくしか結果はわからないのですが、現時点では、
「接種キャンペーン以来の最悪の死亡数の増加が 2022年12月に起きた」
ことは数からいえます。
出生数は、前年同月比 -6.8%となっています。
この出生数については、以下のように報じられています。
(報道) 2022年の出生数、初の80万人割れ (毎日新聞 2023/02/28)
日本の人口動態の「自然減」も、
> 78万2305人で過去最大となり、少子高齢化による人口減少社会の進行を象徴する結果となった。(毎日新聞)
と、その理由として高齢化を前面に挙げていますが、高齢化は今に始まったことではありません。ともかく、人口の自然減が過去最大となったのです。
人口動態統計速報より日本の人口の自然減の2022年と2021年の比較
厚生労働省
11月中旬から、人口の自然減のグラフの下降がやや加速していることがわかります。
死亡数の増加と、出生数の減少がこの頃から加速したと見られます。
正直に書けば、さらに加速すると私は思っています。
しかし、そうはならないかもしれない。
厚生労働省が正直な数字を発表し続ける限りは、その数値を見ていくしかないのだと思います。