2023年2月10日、雷に打たれたリオデジャネイロにあるコルコバードの丘のキリスト像
sott.net
ブラジルは未来世紀へ
もう40年くらい前の映画ですが、『未来世紀ブラジル』という映画がありまして、ずいぶんと繰り返して見た映画でした。
内容は複雑とはいえ、Wikipedia の説明を借りれば、
> 20世紀のどこかの国。国を統括する巨大組織・情報省により、国民は厳しく統制され、町では爆弾テロが頻発していた。
というものですが、この深刻な内容を、英モンティ・パイソンのメンバーであるテリー・ギリアム氏が、「おおむね全編ギャグ仕立て」で走り抜けた特異な映画です。
しかし、今のブラジルで起きていることは、もはや笑えません。
現在のブラジルの大統領であるルラ氏という人は、20年来の世界経済フォーラム・メンバーですが、2023年の今になって、「ほとんど強制化に近い新たなコロナワクチン接種キャンペーン」を推し進めています。
先月後半には、
「ワクチン接種を拒否する人たちを投獄する法案」
が提出されました。
(報道) ブラジルで「ワクチン接種を拒否する人たちを投獄する法案」が提出される (2023/02/25)
その少し前には、
「子どもに予防接種を受けさせない家庭には財政援助をしない」
と大統領が発表しています。
(報道) ブラジルの大統領が「子どもに予防接種を受けさせない家庭には財政援助をしない」と発表 (2023/02/13)
未接種の犯罪化、貧しい家庭への財政援助の停止、という、これまでの他のあらゆる国と比較しても、最も強行な手段でのキャンペーンとなっています。
この時期の少し前、リオデジャネイロにあるコルコバードの丘のキリスト像に雷が直撃したような象徴的なできごともありました。冒頭の写真がそれです。
最近の演説では、ルラ大統領は以下のように述べています。
(2月28日のルラ大統領の演説より)
「ワクチンは命を保証するものです。そのため今日、私は 5回目のワクチンを接種しました。6回目があるなら 6回目を打ちます。7回目があるのなら、私は 7回目も接種します」
Dr. Simon Goddek
「だから、国民の皆さんもそうしなさい」ということなんでしょうが、実際に大統領が接種しているかどうかはともかく、6回、7回は壊滅行為であり、何のためにこんな自滅キャンペーンを繰り広げているのかよくわからないです。自国の死を望んでいる?
アメリカの独立系メディアはかなり批判的にこれを報じていまして、今回は米ゼロヘッジの記事をご紹介します。
ブラジルの大統領であり世界経済フォーラムメンバーのルラ・ダ・シルバは、人口全体にCOVIDワクチン接種を強制するよう圧力をかける
Brazilian President And WEF Member Lula Da Silva Pressures Population Into Total COVID Vaccination
zerohedge.com 2023/03/01
政府やグローバリスト機関からのこの 3年間の新型コロナウイルスの偽りの数々の情報の後、西側諸国はついに、このパンデミックイベントが大したパンデミックではなく、対応に関連する制限や義務の大部分が公衆衛生や安全とは何の関係もないことに気づき始めている。
グローバリストは西側諸国でのワクチン義務化とワクチンパスポートの実施に失敗したが、しかし、彼らが世界の他の地域でのアジェンダをあきらめたという意味ではない。
その典型はブラジルだ。
米国とヨーロッパでの接種義務の取り組みが衰退しているにもかかわらず、ブラジルは、さらなる医療権威主義の主要な標的となっている。
COVIDの主張の大部分を反証するデータがアメリカで広まっている一方で、南米では科学的証拠を却下または検閲し、とにかくワクチンの要件を強制するための戦いが起きている。
この 3年間が示したことは、「陰謀論者たち」が正しかったことだ。
ロックダウン命令は役に立たなかった (論文)。マスク命令は役に立たなかった (論文)。
Covidの死亡率は不正であることが明らかになり、 Covidによる死亡者の最大 70%が病院によって誤診されていた (報道)。
また、「ワクチン接種を受けていない人々のパンデミック」という主張は、今日の新型コロナウイルス感染症による死亡者の大半がワクチン接種を受けている人々であるため、その過ちが暴かれている。
(※ 参考グラフ)
米国疾病管理予防センター(CDC)のワクチン接種状況によるコロナ死亡率の推移
2021年9月 - 2022年8月までの18歳以上の接種状況による死亡率。KFE, CDC
自然免疫は、ワクチンよりもはるかに優れていることも研究で示されている (論文)。
アメリカ政府は現在、 Covidが中国の武漢にあるレベル4のウイルス学研究所から来た可能性が最も高いことを基本的に認めている。これは、アンソニー・ファウチ氏と国立アレルギー感染症研究所がコロナウイルスの機能獲得研究に資金を提供したのと同じ研究所だ。
物議を醸している有罪判決を受けたブラジルの大統領であるルラ・ダ・シルバはこれらのエビデンスを見ているのだろうか。
彼は、ワクチン接種の強制を大統領職の中心に据えており、彼の最近の取り組みにはグローバリスト政策の影響を感じる。
シルバ大統領は、2023年に入り、新しい Covid予防接種イニシアチブを開始した。
これは、Covidの発生から 3年後、他のほとんどの国が市民に遵守するよう圧力をかけることをあきらめてから 1年以上経ってからのことだ。
その奇妙な点は、ブラジルの既存のワクチン接種率に根ざしている。 「公式データ」によると、ブラジルはすでに 80% のワクチン接種人口を持っている。
これが本当なら、なぜシルバ大統領は、今なお残りの 20%にワクチン接種を遵守させようとしているのだろう。純粋な公衆衛生の観点から言えば、ブラジルはすでに集団免疫を達成している(ワクチンが主張されているように実際に有効であった場合は)。別の動機があるとも見られる。
ルラ大統領は、世界経済フォーラムと設立者のクラウス・シュワブ氏の長年の親しい仲間だ。ルラ大統領は少なくとも 20年間、世界経済フォーラムに参加しており、2010年に賞を授与されている。
このルラ氏は、2018年に汚職容疑で有罪判決を受け、12年の刑に服することになっていた。しかし、どういう経緯なのか、ブラジル最高裁判所は 2年も経たないうちに懲役判決を覆した。
その後、ルラ氏のそれまでの汚職のイメージを一掃することを目的とした組織的な企業メディアキャンペーンが実施され、彼が再び大統領に立候補できるようになった。ルラ氏は、 2022年の選挙で勝利したと主張したが、ブラジル国民の少なくとも半分は選挙が不正であったと主張している。
それ以来、ルラ氏はブラジル全土にワクチンを接種することを使命としており、ブースターを入手していない人たちや、子供へのワクチン接種を拒否する親に対して福祉給付へのアクセスを制限するなどの措置を講じている。
ブラジル人をワクチンに服従させようとしている。
彼は、ワクチンが「生命の唯一の保証」であると主張している。しかし、すべての科学的エビデンスはそうではないことを語る。
Covid の公式の感染致死率の中央値は 0.23%(偽陽性の死亡を考慮するとさらに低いと見られる)であり (論文)、Covid は一般市民の 99.8% にとって問題ではない。しかし、全人口のワクチン接種の目的が「感染予防とは異なるところにある」のだとすれば、医学的なエビデンスにはあまり意味がないのかもしれない。