7月12-13日 業火を上げるイタリア・ヴェスヴィオ火山
イタリアのヴェスヴィオ火山は、西暦 79年に大噴火によりポンペイの町を完全に破壊したことで知られていますが、上の写真は、そのヴェスヴィオ山の最近の光景です。
まるで大噴火を起こしたかのようですが、何が起きているのか。
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実は、この光景は、「大火災」によるものなのです。
7月10日頃に発生したこの火災は、最初はすぐに鎮火されると思われていましたが、数日経っても、鎮火するどころか、その規模を拡大しているのでした。すでに、シチリア島からは数百人が船で脱出していて、観光地ナポリにも有毒な煙が迫っているようです。
ヴェスヴィオ山の位置
・Google Map
噴火ではなく火災ではあるのですが、その光景はまるで「カルデラ破局噴火」のような様相を見せはじめているのでした。
ヴェスヴィオ山の7月12〜14日の様子
現在のところ鎮火の見通しは立っていないようで、これ以上、火災が拡大した場合、ナポリなどへの影響を含めて、かなり深刻な事態になり得るようです。
そして、一部の人々は「この火災は、火山活動の熱によるものではないか」と、ヴェスヴィオ火山の噴火への懸念を示していますが、これについては当局は否定しています。
とはいえ、最近のイタリアは地震や火山の噴火がとても多く、イタリアでの地質活動が活溌化していることは確かでもあります。