2016年5月16日のアメリカ気象メディアより
5月16日のニューヨーク州タパーレイクの光景
日本では、場所により、
南風によるフェーン現象で、北陸など日本海側で気温が急上昇しています。正午までの最高気温は、金沢で31.3度まで上がり今シーズン初の真夏日となりました。(tenki.jp)
というような暖かいというより暑い5月の地域が多かったりしましたが、この北陸などとさほど緯度も変わらないアメリカの中部から北部では、5月14日から 16日にかけて「雪が降る」ということになっています。
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5月14日から 16日までのアメリカのいくつかの都市の最低気温は以下のようになっていました。
・グランドフォーク -5℃
・マディソン -1.1℃
・シカゴ 1.7℃
・サウスベンド -0.6℃
・コロンバス 0℃
5月中旬と考えますと、やや異常ではあります。
少し前の記事、
・イスラエルで記録破りの熱波(南部で46℃)…
2016/05/16
で、イスラエルの最近の異常な熱波についてご紹介しましたが、熱波や猛暑に見舞われている国や地域がたくさんある一方で、今のアメリカ中西部のような、季節としては異常な寒さに包まれているところもかなりあります。
5月16日に雪が降ったセルビア
5月12日に氷点下近くまで気温が下がったイギリス
アメリカにしても、セルビアやイギリスにしても、5月の中旬に気温が氷点下になったり、あるいは雪が降ったりというのは、あまり普通とはいえませんが、暑くなっている場所にしても、寒くなっている場所にしても、どちらも「極端」というキーワードに綾取られています。
この「極端」というキーワードは、アメリカという国だけを見ても、それは現れていまして、たとえば下は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の 5月17日の天候の予測の図ですが、もう各地でムチャクチャとなっております。
2016年5月17日のアメリカの天候の予測
・NOAA
アメリカのほぼ全土がくまなく何らかの天候災害の可能性があるというようなことになっていまして、それでも全体的には雨が多くて、干ばつの地域にとっては、むしろいいことなのかもしれません。
まあ、とはいえ、この時期に雪に見舞われた地域では、農家の方などはやはり大変なのだろうなとも思います。
日本を含めて、アジアは今のところ「異常な高温」という方向にシフトしていますけれど、この先、あるいは次の冬とか春にはそれが逆転していく可能性もあるのではないかと思っています。