2019年11月16日 雪で覆われたイランの首都テヘラン
北極からの冷たい大気がヨーロッパやロシアに非常に激しい寒波をもたらしていますが、どうやら、この北極の大気はさらに「南下」しているようで、11月16日に、イランの首都テヘランで「大雪」が降ったことが報じられました。
11月に、イランで雪が降ることも珍しいですが、テヘランに関していえば、このような雪が降ること自体が珍しい場所でもあります。
テヘランの場所
・Google Map
この日のテヘランの積雪は、以下のような写真でもわかりますが、まるで「雪国のような積雪」となっています。場所によっては、40cm も雪が積もったとのこと。
11月16日のテヘランにて
・Golnar Motevalli
テヘランは、1200万人以上の人口を持つ世界で有数の大都市ですが、この雪で交通などを中心に大混乱が起きたようです。
テヘランの道路などは以下のような渋滞となり、そもそも、イランの多くの人たちは「雪道用の装備」などを持たない気がしますので、ここまでの雪ですと、道路はあまり機能していなかったのではないかと推測されます。
11月16日のテヘランの道路の状況
報道も、「道路の自動車は、ほとんど動いていない」というカオスぶりを伝えています。
今後も続けてイランや他の中東地域で雪が降り続けるのかどうかは今のところわからないですが、ここまでの大雪が中東地域で降ったという現実を見ますと、冬に向けて、さらに厳しい気象が中東地域から来たアフリカを包み込む可能性がありそうです。