ミニ氷河期の到来 異常気象

ロシアで11月の観測史上最低気温となる -48℃の場所が出現。一方で、南半球のオーストラリアでは各地で +40℃超の観測史上最高気温を記録する場所が続出

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2019年11月17日 気温が -48℃にまで下がったクラスノヤルスクの朝。太陽には氷粒によるハロが

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北極からの冷たい寒気が、アメリカやヨーロッパなど北半球の各地を覆っていますが、ただでさえ気温が低いロシアでは、さらに激しいことになっていまして、11月にして、「 - 48℃」などという気温が示される場所が出ています。

11月15日から 18日の間、ロシアのクラスノヤルスク地方という場所を中心に極端な最低気温が記録されまして、各地で氷点下 40℃以下の気温が表示されました。

2019年11月18日のロシア・クラスノヤルスク周辺の最低気温

fobosplanet

前日の 11月17日には、クラスノヤルスクで -48℃が記録されていました。

これはエリアとしては以下のあたりとなります。


Google Map

以下は、この地図のエリアの 11月19日の気温予想ですが、さらに気温が下がる地域が拡大することを示しています。薄い紫色の場所は、すべて -30℃以下となる予測です。

11月19日のクラスノヤルスク周辺の気温予想

ECMWF

クラスノヤルスクの11月の平均最低気温は、-10℃ほどですので、平年と比べても特別に気温が低くなっています。

また、Wikipedia で、11月の観測史上の最低気温を見て見ますと、-42℃となっていまして、どうやら 11月17日ころのクラスノヤルスクの気温は、「観測史上の記録を更新」している可能性があります。

その一方で、以下の記事で取りあげましたオーストラリアでも、気温の記録が更新されています。

カタストロフの渦中のオーストラリア : 史上最悪の森林火災に見舞われているクイーンズランドを史上最大級の雹嵐が襲う

こちらは「観測史上最高気温が更新」されたのですが、以下のように、オーストラリアの各地で、この時期(南半球のオーストラリアは夏ですが、まだ真夏の時期ではないのです)としては、考えられない気温となっています。

2019年11月18日のオーストラリア各地の気温

ogimet.com

特に、西オーストラリアでは異常な熱波となっていまして、以下のような場所で、11月としての観測史上の最高気温記録を更新しました。

・ノーズマン → 気温 45.4℃(2007年11月29日の42.4°Cの記録を更新)

・サーモンガム → 気温 45.0℃(2003年11月13日の42.4°Cの記録を更新)

・カルグーリー → 気温 44.7℃( 2000年11月26日の42.9°Cの記録を更新)

このように、北半球も南半球も、どちらも大変な気温の記録が更新され続けています。

北半球の本格的な冬はこれからですし、南半球の本格的な真夏はこれからということで、今後どのようになっていくのか、よくわからない状況となりつつあります。







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