2019年11月21日 オーストラリア・ビクトリア州のミルデューラにて
史上最悪級の森林火災に見舞われている渦中にあるオーストラリアですが、そのオーストラリアの南部にあるビクトリア州の一部地域で大規模な砂嵐が発生し、
「地域全体が真っ赤に染まる」
という事態が発生していました。
2019年11月21日 オーストラリア・ビクトリア州各地の光景
ビクトリア州
・Google Map
このようなことになった最大の理由は「雨がまったく降らない」ことによるものだそうで、報道では、地元の住人たちの言葉が以下のように紹介されていました。
「私はここに10年間暮らしていますが、今は、毎週のように砂嵐が発生するのです。こんなことを経験したことは10年間で一度もありません。私たちは何か月も雨を見ていません」
極端な乾燥の中で、このような砂嵐が繰り返し発生しているようです。その中で、気温も 40℃に達しており、生活全般への影響と共に、農業への影響が大きく懸念されています。
さらに、オーストラリアでは、森林火災もこのビクトリア州のある南部に拡大しつつあることが報じられていまして、収束の兆しが見えていません。
以下は11月21日の報道です。
豪森林火災、南部に拡大
時事通信 2019/11/21
オーストラリア東部で発生した大規模森林火災は21日、気温が上昇して強風が吹いた南部にも火の手が広がり、ロイター通信によると豪州全体で約200件の火災が起きた。
最大都市シドニーには周囲で起きた火災の煙が再び流入し、大気汚染も深刻となった。南半球の夏本番が近づき燃え広がりやすくなり、終息する兆しはない。
南東部ビクトリア州では、メルボルンなどで気温が40度を超え、火の勢いが収まらない火災が数件発生した。2地域で最も深刻な火災のリスクがあるとして当局が警戒を呼び掛けた。
かなり厳しい夏を迎えているオーストラリアですが、南半球に本格的な熱波が訪れるのはこれからですので、この干ばつと森林火災は同国の歴史上で最大の自然災害となる可能性があります。