6月中旬の雪を報じる6月14日のカナダCBCニュースの報道より
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世界中のさまざまなところで「暑すぎたり」または「寒すぎたり」といったような、ややアンバランスな気候が続いていますが、カナダ・ラブラドール州の最東端にある地域で、
「 6月中旬に大雪が降る」
という出来事が起きたことが報じられています。
しかも、その積雪量は約 180 センチメートルに達するものでした。
冒頭の写真が撮影されたのは、ラブラドール州のイグルー湖という湖にあるロッジで、その周囲での雪の状況は下のようになっていました。
6月14日 雪に埋もれたイグルー・レイク・ロッジの案内看板
イグルー湖は下の場所にあります。
カナダ・ラブラドール州イグルー湖の場所
・Google Map
積雪は、公式の記録では 180センチということになっていますが、下のロッジのスタッフたちとの比較では、場所によってはもう少しあるかもしれません。
雪の中に立つロッジのスタッフ。数十cmの人たちではなく普通の身長の人たちです
このあたりはカナダの北極圏に近い場所で、冬は非常に寒さが厳しくなる場所ですが、しかし、このような北極圏に近い場所とはいえ、6月中旬に大雪が降るということは、報道によれば「前例がない」ことだそうです。
この時期に、ロッジの周囲に雪が残っていることはあっても、このような積雪の雪が降ったことは記録にはないそうで、ロッジのスタッフは、カナダ CBC の取材に「これは異常です」と述べています。
この時期のイグルー湖は、釣りの絶好のシーズンだそうで、ロッジもそのための営業体制となっているようですが、6月14日のイグルー湖は下のような状態で、これでは釣りを楽しむのは難しそうです。
6月14日のイグルー湖
今回の「夏の雪」の気象的な理由は、報道には書かれていませんでしたが、北極からの大気などの影響なのか、あるいは他の影響なのかわからないですが、6月の今の段階で、このような雪に見舞われるということは、この先の「真夏」もいろいろと稀な気象状態が現れそうです。