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カザフスタンで、新型コロナウイルスではない可能性が高い「謎の肺炎」が流行。すでに1700人以上が死亡したと中国大使館が警告

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khaleejtimes.com




 

香港のメディア「サウスチャイナ・モーニングポスト」が、カザフスタンの中国大使館の発表として、

「カザフスタンで謎の肺炎が流行している」

と警告したことを伝えています。

死亡率が新型コロナウイルスよりも「はるかに高い」と中国大使館は伝えていますが、カザフスタン当局そのものは、これについて今のところ公式な発表はしていないようです。

2020年の6月の終わりまでに、少なくとも 1772人がこの謎の肺炎で死亡したと伝えられています。

カザフスタンは、人口 1800万人ほどの国ですが、地図で改めて見ますと、大変に広大な国土面積を持つ国です。

カザフスタンの位置

Google Map

現在、カザフスタンで流行しているとされるこの感染症がどのようなものなのか、今のところまったくわかっていないですが、こんなご時世に、「また何か強力な病原体が出現したのかよ」と思いますと、やや暗澹とした気分にもなります。


・カザフスタンのヌルスルタンの街頭を消毒する衛生局員。newshub.co.nz

サウスチャイナ・モーニングポストの報道をご紹介させていただきます。

 


カザフスタンで新型コロナウイルスよりも致命的な「未知の肺炎」が流行していると中国大使館が警告

‘Unknown pneumonia’ deadlier than coronavirus sweeping Kazakhstan, Chinese embassy warns
scmp.com 2020/07/09

カザフスタンの中国大使館が、死亡率が新型コロナウイルスよりも「はるかに高い」感染症が流行していると声明を出した。地方自治体は原因を特定していないと述べている。

カザフスタンにある中国大使館は、6月以来、同国で肺炎の症例が急増していることを報告し、この疫病が致命的な「未知の肺炎」だと警告した。

大使館は、同国に住む中国人に向けて、ウェブサイトで以下のように述べている。

「この未知の肺炎疾患の死亡率は、新型コロナウイルスよりもはるかに高い。大使館は中国人市民へ注意を呼びかけると共に、現在、この肺炎ウイルスに関する比較研究を行っているが、今のところウイルスを特定できてはいない」

中国大使館はこの病気を「未知の肺炎」と説明したが、カザフスタン当局はそれを「肺炎である」とだけ言っており、未知とは述べていない。大使館がこの病気を「未知」と説明した理由や、この肺炎についてどのような情報を持っているのかは明らかではない。

大使館のウェブサイトは、地元メディアの報道を引用し、6月中旬以降、この肺炎の症例の大幅な急増を報告していると述べており、カザフスタン全体で、今年の前半だけで 1772人がこの肺炎により死亡したと伝えている。

そのうちの 628人は 6月に発生したという。死亡した中には中国人も含まれると大使館は述べた。

カザフスタンの中国大使館は、同国にいる中国国民に状況を認識し、感染のリスクを下げるために予防策を強化するよう呼びかけている。

カザフスタンの首都ヌルスルタンの公衆衛生部門の責任者は、報道に「肺炎と診断される人々が、毎日 300人ほど入院している」と語った。

カザフスタンは、新型コロナウイルスの蔓延に取り組むために 3月16日に緊急事態宣言とロックダウンをおこなっている。ロックダウンは 5月11日に解除されたが、その後の肺炎の症例の急増の中で、カザフスタンの一部地域では移動の制限と検疫措置が課されている。

カザフスタンの大統領は、7月8日のテレビで、状況は依然として深刻であり、規制を緩和するには時期尚早であると述べている。

ロシアのタス通信は、大統領はカザフスタンが、新型コロナウイルスの流行の第二波と同時に、肺炎の症例が急増していると述べたと伝えた。







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