9月12日 気象庁発表の臨時資料より
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日本の硫黄島で「海底火山の噴火が確認された」ことが 9月12日に気象庁から発表されました。
硫黄島の場所は、下の位置となり、また、空中からの観測での推定では、マークを入れた部分の海底で噴火が起きているとみられています。
硫黄島の場所と、海底噴火が発生したと推定される海域
・Google Map
気象庁の資料にある、噴火していると推定される場所の写真のアップは下のようになります。
ふだんの硫黄島の写真に、噴火が推定されている場所を入れますと、下のようになると思われます。
噴火が発生していると思われる地点
・共同通信
この硫黄島では、8月から群発地震的なことが起きていたことが気になっていたことを以下の記事でご紹介したことがありました。
いよいよ地球が「地震の時期」に入る前兆? 環太平洋火山帯で「24時間で53回の大地震」が連続。そして、日本の硫黄島では過去5年で最大の地震が発生すると共に群発地震化している
この記事では、今年 8月17日から 19日まで、マグニチュード 6.6を最大とした、マグニチュード 4.5以上の地震が、17回連続して発生していたことなどを取りあげています。
・USGS
その後、9月に入ってから群発地震がさらに本格化していきました。それは報道にもなっていまして、以下のように、1日で 500回以上の火山性地震が観測されるようになっていました。
硫黄島で火山性地震増加 1日で500回超、噴火の可能性
共同通信 2018/09/08
気象庁は8日、東京の硫黄島で火山性地震が増加し、同日午前2時ごろから午後9時までに566回観測したと発表した。噴火する可能性がある。沿岸での小規模な海底噴火にも注意が必要。
このような中で、今回の海底噴火となったようです。
硫黄島は無人島で、海上自衛隊と航空両自衛隊の基地がありますが、一般の方は住んでいません。また、一般人は上陸もできないはずです。
問題は、この硫黄島が環太平洋火山帯であり、そして、現在、南太平洋やカムチャッカなどで活溌化している火山活動を「つなぐルート」にあるということです。
環太平洋火山帯の火山活動がさらに活溌化していくであろうという予測がある中、象徴的な海底噴火だと個人的には思います。
今後の動向が気になるところです。