理由はともかく上昇し続ける超過死亡数
ツイッターに、「2019年からの英国の累積の超過死亡数」のグラフを、英国家統計局のデータからおこしたグラフが掲載されていました。
オリジナルは以下のものです。
2019年から2023年までの英国の累積超過死亡数の推移
David Dickson
見事な上昇数ですが、それぞれに入れられている文字を翻訳しても、文字のサイズ的にちょっと読みにくいと思われるものですので、それぞれのセクションを説明したいと思いました。
なお、投稿している方はどんな方なのかと見てみますと、「退官した障害者警察官 (Retired Disabled UK Police Officer)」とありました。
「障害者警察官?」と思い、調べてみますと、イギリスにはあるのですね。
以下が、その障害者警察協会のページです。
> 2012 年に設立された障害者警察協会 (DPA)は、英国全土の警察による障害者支援ネットワークを代表しています。私たちの目的は、警察および警察の家族内で働く障害のある人々の機会均等を促進することです。私たちは、障害のある警察官の限界ではなく、その能力が評価されるよう特に熱心に取り組んでいます。 joiningthepolice.co.uk
そのような方が作成したグラフです。
元になる数字は、英国家統計局の以下のページにあります。
イングランドとウェールズで毎週登録された死亡者数
Deaths registered weekly in England and Wales, provisional
さきほどのグラフにある文字のセクションを A 〜 F の以下のように区分けしました。それぞれの翻訳を載せたいと思います。
2019年から2023年までの英国の累積超過死亡数の推移
David Dickson
A
2019年から2020年のインフルエンザシーズン中に通常通り超過死亡が増加した後、最初のロックダウンまで超過死亡は 5,000人以上減少し始めた。
B
英国の最初のロックダウン (2020年3月)からは、超過死亡が 6万人近く増加した。
C
ルール・オブ・シックス (※ 6人以上の集まりを違法とするルール)が導入されるまで、子どもたちは学校に戻ることが許可され、超過死亡は止まった。
D
2020年9月に、ルール・オブ・シックスが導入され、ワクチンの展開前に超過死亡がさらに16,000人増加した。
E
その後、超過死亡数は 2021年を通して増加し続ける(2020/2021年の通常のインフルエンザシーズンの終わりに典型的な季節的減少があったことを除く)。
F
その後、ワクチンの展開は英国の大部分をカバーした。超過死亡数は次の 6 か月でさらに 32,000人増加した。 2021/2022年のインフルエンザシーズン(10,000)の終わりにワクチン推進が減少した後、超過死亡は季節的にわずかに減少した。それ以来、季節変動はなく超過死亡が大幅に増加し、2023年 4月末までにさらに 8万人の超過死亡が発生すると予想されている。
ここまでです。
これらの数字を見ていますと、このグラフの二大転換点は以下ということになるようです。
そして、ワクチン接種が事実上終わった英国ですが、2022年夏からの超過死亡の上昇は、2023年4月の時点でも、まったく止まる気配を見せていません。