調査を行ったクリーブランド・クリニック・アブダビ。立派な病院ですこと…。pinterest.jp
原因は何なのか(と一応書いてみる)
最近の世相では、「世界各国で心臓疾患が増加している」ということがよく言われますが、最近、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビにある大病院であるクリーブランド・クリニック・アブダビが行った調査で、
「アラブ首長国連邦の国民の半数が心臓病の影響を受けている」
という、やや衝撃的な状況が、クリーブランド・クリニック・アブダビ自身のプレスリリースから出されていました。以下はニュースリリースです。アラビア語ではなく、英語です。
UAE住民の半数以上が心臓病の影響を受けている
More Than Half Of UAE Residents Affected By Heart Disease
よく読みますと、聞き取り調査で「自身か周囲が心臓病の影響を受けた」という数値のようです。
以下のようなことが書かれていました。
クリーブランド・クリニック・アブダビのニュースリリースより
調査対象となったUAE居住者の55%が心臓病の影響を受けていた。
・回答者の 12% が心臓病と診断されたことがある。
・53% が友人や家族に心臓病と診断されたことがある。
・77%は、心臓病は予防できると考えている。
・心臓病の危険因子がないと報告した人はわずか 15%。
・回答したうちの 35%が肥満だった(女性の40%)
・30%が糖尿病であると報告した。
・45%がストレスを感じている。
・46%が高血圧を患っている。
・44%が運動不足を報告している。
・34%に家族歴がある。
・39%が喫煙している。
・44%はコレステロールが高い。
このレポートには、「時系列」が書かれていなく、つまり、
「いつから急激に増加したのか」
ということについてはよくわかりません。
まあ、他の主要国などに関しては、2021年、2022年頃から急激に心臓疾患による超過死亡が増加しています。
以下は、英国のデータです。
英国の心血管疾患による超過死亡率(15歳 〜 44歳)
Edward Dowd
こういう「2021年から急激に増加し始めた疾患」は、心臓疾患だけではなく、あらゆる分野で見られていますが、アラブ首長国連邦で、それほど心臓の問題が拡大している理由は何ですかね(と、一応書いてみる)。
関係ないかもしれないですが、アラブ首長国連邦は、少なくとも、最初の 2回のコロナワクチン接種率は大変に高く、なぜ 100%を超えているのかはわからないですが、以下のように示されます。
アラブ首長国連邦の最初の二回のワクチン接種率
ourworldindata.org
ブースター接種率は、50%程度です。
原因はわからないですが、アラブ首長国連邦では、心臓の問題が危機的に拡大しているようです。
これを報じていたメディアの記事をご紹介します。
研究によると、アラブ首長国連邦の住民の55%が心臓病を患っており、30代の多くが心臓発作を患っていることが示されている
Study Shows That 55% Of Residents Of UAE Suffer From Heart Disease With Many In Their 30s Suffering From Heart Attacks
thailandmedical.news 2023/09/20
アラブ首長国連邦(UAE)で、心臓病の発生率が驚くほど増加しており、特に 30代の心臓発作が懸念される傾向にある。
この新たな健康危機を受けて、UAE の医療専門家や組織は、地域における心臓病の蔓延について、意識を高めるよう促されている。
衝撃的なことに、アラブ首長国連邦では若年性冠状動脈性心疾患が西側諸国よりも約10年早く発症することが研究で示されており、予防策とライフスタイルの変更が緊急に必要であることを浮き彫りにしている。
若者の間で高まる心臓発作の懸念
UAE における心臓病の有病率の上昇で最も当惑させる側面の 1つは、若者、特に 30代の心臓発作の増加だ。
UAE のエミレーツ心臓協会(ECS)会長のジュワイリア・アル・アリ博士は、この懸念すべき変化について懸念を表明した。
アリ博士は、ほんの数年前には、50歳未満の患者が心臓発作に苦しむのは珍しいことだったと指摘した。しかし、現在、UAE中の病院では、心臓発作で入院する 30代前半の患者数が増加していると報告している。
アラブ首長国連邦における心臓病の厳しい統計
アラブ首長国連邦の保健予防省のデータによると、心臓病による死亡率は UAE ではここ数年、感染者数は驚くほど高く、10万人当たり 70人から 80人となっている。さらに懸念されるのは、UAEの成人の約 40パーセントがアテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)のリスクにさらされていることだ。ASCVDとは、動脈内にプラークが蓄積してアテローム性動脈硬化を引き起こし、心臓発作や脳卒中のリスクを高める疾患だ。
実態を探るため、アブダビのクリーブランド・クリニックから委託された研究が実施された。
この包括的な調査は、1,000人以上の UAE 居住者を調査し、問題の真の規模を明らかにする衝撃的な統計を明らかにした。
この研究では、回答者の 55%が、自身の診断(12%)、または心臓病と診断された親しい友人や家族(53%)を通じて、心臓病に直接影響を受けたことがあることが明らかになった。
これらの調査結果は、アラブ首長国連邦における心臓病が非常に個人的かつ広範に影響を及ぼしていることを浮き彫りにしている。
興味深いのは、自然感染または「予防的注射」による SARS-CoV-2 のスパイクタンパク質への曝露が心臓疾患のリスクを高めることを示している多くの研究があるにもかかわらず、多くの医師や個人がその認識を拒否していることだ。
スパイクタンパク質だけではなく、SARS-CoV-2 ウイルスの他のタンパク質成分や複製中に生成されるウイルスペプチドもすべて、心臓疾患のリスクを高めるさまざまな合併症の発生に寄与していることが、過去の研究でわかっている。
超過死亡数
カタール、クウェート、オマーンなど中東の他の多くの国と同様に、 UAE の超過死亡数は非常に高く、常に増加していることが判明した。多くは心不全によるものだが、当局、医師、個人は、SARS-CoV-2 スパイクタンパク質が原因であることを認めようとしていない。