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中国江蘇省で複数の巨大竜巻が発生し、5000人以上が被害を受ける。報道は「終末のような光景」と伝える

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9月19日 竜巻が通過した後の江蘇省宿遷市。soundofhope.org



複数の場所で

中国の江蘇省の複数の場所で、非常に強力な竜巻が発生したことが報じられていまして、少なくとも10名が死亡し、被災者の数はメディアによって数は若干異なりますが、5000名から 7000名が被災したと伝えられています。

江蘇省は南京市などの大都市を持つ省で、以下の位置です。

中国江蘇省の場所

Google Map

江蘇省では、7年前にも、巨大竜巻で多数の死傷者が出たことが報じられていたことがありますが、本来は、このような強い竜巻の発生は珍しい場所だと思われます。

現地の SNS に投稿された動画や写真からは、かなり壊滅的な被害が出たことが示されています。

9月19日 竜巻が通過した後の江蘇省宿遷市の光景


thepaper.cn


VOA


hk01.com

このような被害が出たわけですが、それでも、これらの竜巻の規模は「中規模から弱い規模」でした。竜巻の規模は、藤田スケールというもので示されまして、EF0(最も弱い)から EF5(最大)までの 6段階があります。今回は、ひとつの台風が EF2で、もうひとつの竜巻が EF3 でした。

それでこれだけの被害なのですから、都市部でそれより強力な竜巻が発生した場合の被害は、想像もつかないものになるかもしれません。

中国語版エポックタイムズ(大紀元)は、「まるで終末映画のようだ」として報じていました。その報道をご紹介します。





江蘇省の竜巻は多くの人が死傷し大惨事を引き起こした。その光景はまるで終末映画のようだ

江苏龙卷风肆虐 多人死伤 画面如末日电影
大紀元 2023/09/20

最近、中国江蘇省の宿遷市と塩城市が相次いで超竜巻に見舞われ、少なくとも 10人が死亡、8人が負傷した。まるで終末映画のような強烈な竜巻のその破壊力は驚くべきもので、多くの人たちがその凄惨な光景を間近で写真に収めていた。

中国本土の総合メディアの報道によると、9月19日午後5時頃、江蘇省宿遷市蘇嶼区大興鎮と都市経済開発区南彩鎮が、相次いで強い竜巻に見舞われ、竜巻のレベルは中程度の強さである EF2 と判断された。

この竜巻は主に人口が密集する区域で突然発生した。

発生した時間が、帰宅時間と重なっていたため、多くの人々が至近距離から動画を撮影していた。それらの動画には、強力な竜巻が雷のように轟き、木々を根こそぎにし、車を横転させ、街路や村の屋根を破壊した様子が写されている。

街路は混乱に陥り、その破壊力は衝撃的で、まるで終末映画のようなシーンだった。

同日夜8時30分、江蘇省塩城市富寧県も強い EF3 竜巻に見舞われ、一部地域で大雨が降った。報告によると、午後 5時から午後 10時までの累積雨量は、福寧県の魯埔町と盤湖町でそれぞれ 202.7ミリと 171ミリに達した。

宿遷市南彩鎮の東西約 500メートルの通りでは、多くの家屋が倒壊し、多くの街路樹が倒れ、電柱が倒れ、複数の変圧器が火災に見舞われた。

地元メディアによると、竜巻発生時、路上で乾物やスイカを販売していた 51歳のスーさんは、逃げる間もなくその場で崩れたカラースチールタイルなどに直撃され死亡した。

宿遷市当局の報告によると、暫定での統計だが、この強い竜巻により死者 5名、重傷者 4名、人口 5,512人が被害を受け、家屋 1,646棟が損壊、倒壊家屋 137棟、農作物 41.8ヘクタールが被害を受け、2,000人以上が被害を受けた。

塩城市の暫定統計によると、強い竜巻によ り5人が死亡、4人が負傷し、1,364人が影響を受け、614軒の家屋が被害を受け、1,800本以上の木が倒され、199ヘクタールの農作物に被害があり、129人が一時的に避難した。

気象局が観測した最大の風力は塩城市富寧で発生し、その夜8時23分に毎秒 41.8メートルの強風が観測され、風力レベルはレベル 14に達した。それ以上だった可能性もある。







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