今年は地球全体で火山活動がとても活溌でしたが、「南極での噴火」の活動も何度か報じられました。
このブログでも、今年 5月と 10月に、南極のサウスサンドウィッチ諸島にある火山の噴火が確認されたことをご紹介しています。
・南極圏のサウスサンドウィッチ諸島にある火山島が60年ぶりに噴火 (2016/05/06)
・南極圏のサウスサンドウィッチ諸島で「3つの火山」が同時に噴火(観測史上初めての噴火の可能性) (2016/10/11)
そして、12月17日、またもサウスサンドウィッチ諸島で、しかも、今年噴火した火山があるのとはまた別の島で、「2つの火山が同時に噴火した可能性がある」ことが伝えられていました。冒頭の写真は今回ののものではなく、やはりサウスサンドウィッチ諸島の 2005年に記録された噴火の様子です。
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監視サイトの報告によれば、噴火した可能性のある火山は、サウスサンドウィッチ諸島の「ザボドフスキー島」と「サンダース島」という島のそれぞれにある火山ですが、どちらもほとんど聞き慣れない島で、場所も曖昧ですので、少し丁寧に場所を追ってみますと下のようになります。
まず、サウスサンドウィッチ諸島の位置は下のようになります。
サウスサンドウィッチ諸島の場所
・Google Map
そして、ザボドフスキー島とサンダース島は、このサウスサンドウィッチ諸島の領域の東から南東に位置している島です。
ザボドフスキー島とサンダース島の場所
・Google Map
これらの島にある火山が噴火しているということのようです。
これは衛星からの写真で噴煙のようなプルームが確認されたことによるもので、地上からの観測による確認ではありませんが、噴火によるガスと噴煙の流れとみて問題ないようです。
・Terra/MODIS/NASA
・Terra/MODIS/NASA
ザボドフスキー島の火山はアスフィクシア山(Asphyxia)と名づけられており、確認されている噴火は 1819年、1908年、2012年に起きたということです。サンダース島の火山はマイケル山(Michael)と名づけられていますが、活動の詳細は不明です。
今年は南極圏の火山活動が活溌でしたが、それと共に、現在の南極では、気候や現象でもいろいろな「これまでにはない」ことが増えています。
それらも少しずつご紹介したいと思いますが、これらは地球の「極」に近い場所でもあり、今後が気になります。