2019年8月17日 豪雨の後のトルコのイスタンブールの道路にて
8月17日、巨大都市イスタンブールを含むトルコ北西部の各地が、非常に激しい雨に見舞われました。
日本でいえば「、記録的短時間大雨」に該当するものとなるものでしょうけれど、その雨量はまさに壮絶で、雨が降った時間は、たった 90分間ほどだったのですが、その間に、イスタンブールでは 113ミリメートルの雨が記録されました。
イスタンブールの 8月の平年の 1ヵ月雨量は 32ミリメートルとなっていまして、ここから考えますと、この日は、
「 90分間で、平年の 1ヵ月分の約 4倍の量の雨が降った」
ということになります。
下の動画は、その雨が降っている中での撮影された光景です。
https://youtu.be/uHkHRo5aG7I
トルコは、普通ですと、6月から 8月にかけてが 1年で最も雨が少ない季節ですが、その中でこのような大雨に見舞われたのでした。
どの季節であろうと、ここまでの集中豪雨はトルコでは珍しく、今回の雨では、降っている時間が 2時間もなかったにも関わらず、すぐに洪水と鉄砲水が発生し、イスタンブール市内を襲いました。
イスタンブール名物でもあるグランドバザールの場所も鉄砲水に襲われ、大きな被害が出ました。
イスタンブールのグランドバザールは、15世紀に建設された由緒あるもので、普段は以下のような様相を見せている場所です。
普段のイスタンブールのグランドバザール
・torukonoryoko.com
それが、8月17日の豪雨の直後は以下のような状態となってしまいました。
2019年8月17日 豪雨の後のイスタンブールのグランドバザール
昨日の記事も、基本的には砂漠であるアフリカのスーダンで、1日で 3ヵ月分の雨が降ったということを以下の記事で取りあげさせていただきましたが、本来の気候とはずいぶんと違う気象が各地で相次いでいるようです。
経験したことのないような豪雨や、それに伴う洪水は、今は世界のどこでも起きるようになってきていますが、その本格的なシーズンは、多くの地域で、これからです。