あらゆる種類のヒトヘルペスウイルスの再活性化が誘因される
スペインのミゲル・セルベート大学病院の研究者たちの研究で、
「コロナの自然感染と、ヨーロッパで展開されたすべてのコロナワクチンが、あらゆるヒトヘルペスウイルスの再活性化を誘発する」
という内容の査読済みの論文が発表されていました。
論文は以下にあります。
(論文) COVID-19 感染とワクチン: ヘルペスウイルスの再活性化の潜在的な引き金
COVID-19 infection and vaccines: potential triggers of Herpesviridae reactivation
論文の概要は以下のようなものでした。
スペインの研究論文 (レビュー)より
概要
COVID-19 の発生が始まって以来、多くの論文で、COVID-19 のワクチン接種または自然感染と、ヘルペスウイルスの同時感染または再活性化との関連の可能性が強調されている。
我々は、このトピックについて徹底的な文献レビューを実施し、その結果は、ヘルペスウイルス科の各メンバーについて個別に提示している。
水痘帯状疱疹ウイルス (VZV)、エプスタイン-バーウイルス (EBV)、サイトメガロウイルス (CMV)、HHV-6 (※ ヒトヘルペスウイルス6型)、HHV-7、およびHHV-8。
これらのヒト ヘルペスウイルスは、COVID-19 感染の予後マーカーとして機能する可能性があり、当初は SARS-CoV-2 に起因すると考えられていた臨床症状の根底にある可能性さえある。
SARS-CoV-2感染に加えて、これまでにヨーロッパで承認されたすべての対応するワクチンは、ヘルペスウイルスの再活性化を誘発できるようだ。
ここに、
> 当初は SARS-CoV-2 に起因すると考えられていた臨床症状の根底にある可能性さえある。
という表現がありますが、これはつまり、
「もともとコロナ特有のものだと考えられていた症状が、実は、再活性化されたヒトヘルペスウイルスによる症状である可能性がある」
と述べているものです。
ヒトヘルペスウイルスの再活性化を知ったのは、2021年のことでしたが、以下のような一連の記事にあります。
[記事] うつ病……帯状疱疹……
In Deep 2021年9月8日
[記事] 数年後の社会 : 双極性障害、大うつ病性障害、統合失調症、アルツハイマー病… HHV-6の再活性化が及ぼす広い影響に戸惑うばかり
In Deep 2021年9月16日
[記事] 高知大学医学部の科学者たちが「スパイクタンパク質が帯状疱疹ウイルスを再活性化させるメカニズム」を突きとめる。何と皮膚の最上層部からも検出
In Deep 2022年9月5日
[記事] スイスの歴史で前例がない「うつ病と精神疾患の増加」の報道から思い出す、スパイクタンパク質とヒトヘルペスウイルスの再活性化の関係、そして MAO との関係
In Deep 2022年12月13日
[記事] 薬剤過剰反応の報道が相次ぐ中、ヒトヘルペスウイルス6型が影響を及ぼす可能性のある「すべての病気」を調べた2022年のお正月
In Deep 2022年1月4日
この2年ほど帯状疱疹の増加が言われていますが、これを起こすのは、ヒトヘルペスウイルスの「水痘帯状疱疹ウイルス」というもので、また、ヒトヘルペスウイルス6型というものは、うつ病やその他の疾患と直接的に関係しているものです。
今回のスペインの研究では、これらのすべてが(同時にいっせいにということではなく、人によりそれぞれのヒトヘルペスウイルスが)再活性化する可能性について述べていたものでした。
「全部かあ…」
と感慨深く読んでいましたが、これは根が深い問題で、たとえば、ヒトヘルペスウイルス6型の再活性化がもたらす疾患としては、現在の医学で、以下のようなものが知られています。こちらの記事に、論文を引用した一覧があります。
ヒトヘルペスウイルス6型 (HHV-6)と関係するとされている疾患
・うつ病
・双極性障害
・統合失調症
・HIV感染の発症
・ガンの進行の加速化
・多発性硬化症
・不妊症
・アルツハイマー病
・心筋炎
・橋本病
・慢性疲労症候群
・クローン病を含む大腸炎
・歯周病
・脳炎
・腎不全
・肝不全
・肺炎
・乳幼児の突然死
・若者の突然死
なかなか多彩ですが、自然感染、ワクチン共に、スパイクタンパク質への曝露は、さまざまなヒトヘルペスウイルスを再活性化させることが確定したようです。
最近の以下のような記事で書かせていただきました「切断された mRNA 」というような概念も加えて、今後の人類の健康状態が大変懸念されます。
[記事] ワクチン後の損傷、巨大な血栓、未知のタンパク質、そして逆転写と「切断されたmRNA」との関連
In Deep 2023年2月23日
どうなっちゃうんでしょうね、地球は。