パリ郊外のナンテール。機動隊に花火を投げつけるデモ参加者。canberratimes.com.au
「これは戦争だ」
フランスでは、先週から、十代の若者たちを中心とした抗議行動というより暴動が続いています。以下のような概要です。
17歳射殺事件、フランスで5夜連続で抗議デモ 逮捕者は計2千人超
朝日新聞 2023/07/2
パリ郊外で北アフリカ系の少年(17)が警官に射殺された事件をめぐり、フランス各地で抗議行動が暴動に発展する事態が続いている。1日夜から2日未明にはパリや南部マルセイユ、中部リヨンなどで事件発生から5夜連続となる抗議が続き、121人が逮捕された。1日未明までの暴動による逮捕者は計2千人を超えている。
6月30日夜から1日未明にかけては、フランス全土で2500件を超える放火があり、1300人以上が逮捕された。AFP通信によると、東部ストラスブールでは米アップルの直営店「アップルストア」が破壊された。1日にはパリ中心部のシャンゼリゼ通りなどで、飲食店などが暴動を警戒して窓ガラスを板でふさぐなどの対応を迫られた。
デュポンモレッティ司法相などによると、逮捕者の3分の1は未成年で、平均年齢は射殺された少年と同じ17歳だという。
今年の春にフランス各地で起きていた抗議ストライキという名のコントロール不能の暴動と似てはいますが、年齢層がさらに若くなっています。
その際のことは以下の記事に書いています。
[記事] 予測されていた「暴力の季節」は、予測を超えたカオスの状況
In Deep 2023年4月17日
今回の暴動は、暴力性だけでは、この春のものを大幅に上回っているように見えます。
暴動の翌朝にはフランス各地で戦場跡のような光景が写されています。
6月30日 暴動から一夜明けたフランス・ルーペの街
FT
英ガーディアンは「これは戦争だ」というタイトルで報じていました。
この暴動は、フランスの隣国のベルギーにまで拡大しているようで、「首都ブリュッセルで 64人が逮捕」とベルギーのメディアが報じています。
今回の記事では、これらの暴動と太陽活動を特に結び付けようとは思ってはいないですが、くしくも、最近、
「現在の太陽活動サイクル25の月間平均黒点数が、サイクル24を超えた」
ことが示されていました。
2000年からの月間の黒点数の推移
月平均の太陽黒点数がサイクル24の極大期を超える
太陽活動と暴力の関係性については、In Deep などでよく取り上げていたものでしたが、今回のヨーロッパの暴動の行方は今のところわからないですので、その関係性についての以下の記事をリンクさせていだくにとどめさせていただきます。
[記事] 太陽の変化と「暴力と病気の時代」への突入
In Deep 2023年2月12日
[記事] 暴力、革命、戦争、病気、そして大量死…。太陽活動と共に過激化する世界で生きる
In Deep 2023年3月25日
人間の血液のヘモグロビンは、「鉄 (ヘム)」の性質を持つため、「磁性がある」ものです。血液が赤い理由もこの「血液の鉄性」にあります。
そして、太陽からの地磁気嵐や太陽嵐と言われるものは「磁気そのもの」であるため、それらは私たち人間の身体の状態や感情に干渉することが、ある程度わかっています。
ですので、現状のまま太陽活動がさらに激化していった場合、社会の不穏の状態が拡大する可能性は高いと見られます。
そういう状態となりますと、「暴動のキッカケとなる理由はなんでもよくなる」ことになりやすいです。暴力が独立した暴力となる。過去の歴史はそうでした。大体、今回もアップルストアなどが破壊されていますが、暴動のキッカケとなった事件とは関係ないですし。
しかし、今は先のことはわかりません。