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太陽黒点の平均数が21年ぶりの最高値に。その年は「X45」の太陽フレアが発生したときだった

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予想をはるかに上回る太陽活動の激化

6月の太陽黒点の月間平均数が、前回の太陽活動周期であるサイクル24を超えたことが先日報じられていました。

月平均の太陽黒点数がサイクル24の極大期を超える (2023/07/02)

 

そして、現在のこの非常に活発な太陽活動の中での黒点平均数は、

「 21年ぶりの最多」

だと報じられていました。

以下は、ベルギー王立天文台からのデータで、現在、すでに前回の太陽活動サイクル(サイクル24)の極大期の黒点数をすでに大幅に超えた黒点数となっていることがわかります。

黄色のラインは日々の黒点数が、青のラインは月間の平均です。

2011年からの太陽黒点数の推移

sidc.be

 

この表の予測を見る限り、太陽活動の極大期 (約11年のサイクルの中で最も黒点活動が大きくなる時期)を、2024年の前半としているようですが、その際には、前回サイクルの極大期の 2倍にも近い黒点数が予測されています。

太陽の活動状況次第ですが、あと数ヶ月のうちには「 21世紀で最大の黒点数」の記録となると見られます

そして、前回の以下の記事でも書きましたが、「社会の暴力は一貫して拡大していく」と見られます。

[記事] 太陽黒点平均値がサイクル24を上回る中、フランス、そしてベルギーへと拡大する若者たちの「戦争じみた暴動」
 地球の記録 2023年7月2日

 

太陽活動の約 11年サイクルから考えますと、少なくとも 2025年くらいまでは、「暴力の時代」が継続していくと見られます。

その理由は、上の記事でもリンクさせていただきましたが、以下のような In Deep の記事をご参照いただければと思います。

[記事] 太陽の変化と「暴力と病気の時代」への突入
 In Deep 2023年2月12日

[記事] 暴力、革命、戦争、病気、そして大量死…。太陽活動と共に過激化する世界で生きる
 In Deep 2023年3月25日

 

現在すでに世界全体が、やや暴力的ですけれど、戦争や「個人の暴力」なども含めて、さらに激しくなっていく可能性があります。

仮にここに食糧危機やエネルギー危機、あるいは経済危機などが加われば、社会の暴力は果てしなく拡大するかもしれません (食糧危機が最も暴動に発展しやすいです)。

戦争の拡大という事態も否定できません。

 

今回は、21年ぶりに記録を更新した現在の太陽活動の状況を報じていたスペースウェザーの記事をご紹介します。

ちなみに、この記事で知ったのですが、その 21年前には、

「 X45 の太陽フレア」

という途方もない規模のフレアが発生していたようです(地球には直撃しませんでした ← 直撃していたら今のこの生活は存在しなかったです

その時の太陽フレアについての 2004年の論文がこちらにあります。

ここからスペースウェザーの記事です。




 


黒点数が 21 年ぶりの最高値に

SUNSPOT COUNTS HIT A 21-YEAR HIGH
spaceweather.com 2023/07/04

太陽が 2002年のときのようなお祭り騒ぎとなっている。黒点数が今ほど多くなったのはその 2002年が最後だった。

ベルギー王立天文台の太陽影響データ分析センターによると、2023年6月の月平均の黒点数は163個で、その 2002年のレベルとなった。

太陽周期活動サイクル 25 がこれほど強くなるとは、ほぼ誰も予想していなかった。2019年12月に現在の太陽周期が始まったとき、予報担当者たちは、その直前のサイクル24と似た弱いサイクルになると確信していた。

もしその予測が的中していれば、現在の第25太陽活動周期は今世紀で最も弱い太陽周期の一つとなっただろう。しかし、そうはならなかった。

それどころか、サイクル25は、サイクル24を大幅に上回り、20世紀のより強力なサイクルのいくつかに匹敵するペースで活動が進行している可能性がある。

最後に黒点の数がこれほど高かったのは、太陽が 2003年のハロウィーン大嵐を起こした少し前だった。この時には、これまで記録された中で最も強い X 級の太陽フレア ( X45 )が発生し、テキサス州にまで及ぶオーロラ、そして CME が含まれていた。

その強力な力は、最終的には太陽系の端にあるボイジャー宇宙船によって検出された。







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