太陽活動と人間社会の関係について、 20世紀初頭のロシアの科学者であるアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)の学説に興味を持ち、太陽活動を見続けて、なんだかんだと 7、8年経ちました。
太陽と暴動。そして、太陽と戦争
In Deep 2014年03月04日
それで、この10年、20年、あるいは今後は、太陽活動が「低い」とする NASA をはじめとした予測を書くこともありました。
米NASAが次の太陽活動周期サイクル25は「過去200年間で最も弱くなる」という予測を公式に発表。2032年頃まで続くその環境の中の地球はどうなる?
In Deep 2019年6月23日
私も太陽活動は低くなるだろうと考えていたのですけれど、しかし、どうも予想外の「わりと強い」という状態が続いています。
以下は、11月20日から 12月19日までの黒点数の推移です。
着々と上昇しています。こうはならないだろうと私は考えていました。
11月20日から 12月19日までの太陽黒点数の推移
nict.go.jp
12月20日には、黒点数が、現在の太陽活動周期の中で最高レベルの「 109」に達しています。
12月20日の太陽黒点活動領域。それぞれの活動領域の中に黒点が複数存在します。
spaceweather.com
これが世の中にどういう影響をあたえ得るのかは何とも言えないですが、以下の In Deep の記事など何度か記していますが、歴史的には、
「太陽活動(黒点数)が増大した状態では、暴力的な事象が発生しやすい」
のです。
世界やアメリカの暴力を見ていて思い出す「太陽と人間の真の関係」。しかし今後恐いのは「本当のパンデミック」だと思わざるを得ない理由
投稿日:2020年7月27日
普通では考えられない「粗暴」が起きやすい。
先日、大阪で、14名の方が亡くなられた、放火と見られる事件が起きましたが、こういう衝動的な(それが計画的であっても)事例が増えることが過去の例等からわかっています。
2001年9月に起きた、火災としては戦後5番目の被害である 44名の方が死亡した東京新宿・歌舞伎町の火災も、特定できてはいないですが、放火だと見られていまして、この時も太陽黒点は「最大の時」でした。この 10日後にはアメリカ同時多発テロが起きます。
個人的な部分でも社会的な部分でも、「粗暴」というものが表面化しやすい時期ではあります。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 景気循環研究所長である嶋中雄二さんの名著『太陽活動と景気』 には、チジェフスキー博士の研究について、以下のように述べられています。
嶋中雄二著『太陽活動と景気』 第6章より
チジェフスキーによれば、太陽の影響力は、個体から集団、群生に至る生物系のすべての組織レベルに及んでいるとされた。
チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。
彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。
もう少し太陽黒点が増えた場合、たとえば、200とかに到達した場合、社会が大変に暴力的になる可能性があると考えざるを得ません。
現在、ヨーロッパを中心として、再度のロックダウンやワクチン義務化などに対しての抗議が続いていますが、暴発してしまうようなことにならなければ良いとは思います。
太陽活動は、以前の予測を超えて、強い傾向が続いています。