世界中で 3回目接種のブースターショットが展開されており、イスラエルに至っては「 4回目のブースターショットを実施する」と発表しています。
日本の世論調査でも、誘導込みの可能性があるにしても、65%が「 3回目接種を早く受けたい」と答えたと報じられていました。
何のためにブースターショットを打つのかというと、「オミクロン株の感染や重症化を防ぐため」とされていますが、アメリカのコロンビア大学と香港大学の 20人以上の科学者たちにより、オミクロン株に対しての、現行のワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカなど)の感染を防ぐ能力の研究が行われました。
そして、発表された論文によれば、
「オミクロン株はこれらのワクチンに対して著しく耐性があり、ブースターショットもほとんど効果がないと見られる」
とする結論を出していました。
アメリカのニューヨークポストや英国のデイリーメールなどが報じています。
論文は以下にあります。
SARS-CoV-2 オミクロン変異体によって明らかにされた印象的な抗体回避
Striking Antibody Evasion Manifested by the Omicron Variant of SARS-CoV-2
この研究の結果は、簡単にいえば、1回目 2回目の接種はもちろんのこと、「ブースターショットでもオミクロン株への中和能力はない」ということです。
論文は控え目に記していますが、「ほぼ完全に機能しない」といっていいレベルの数値が示されており、特にアストラゼネカ社ワクチンのオミクロン株に対しての中和能力は「完全な0」でした。
なお、今年夏の時点で、日本の大学の研究者たちが、「デルタの次の変異株には、現行のワクチンは、ほぼ効かなくなると見られる」と発表していました。以下の記事にあります。
東京大学等や大阪大学の異なる論文に見る「ワクチンによる逃げ道はナシ」という実感。強行した後に残るのは「無」
In Deep 2021年9月11日
武漢型のコロナのスパイクタンパクに対しての抗体として作られたものが、数十のタンパク変異を起こしている変異株に効くと考えるほうが不思議にも思いますが、それでも、このブースターキャンペーンは続くのだと見られます。
コロンビア大学の論文の内容を取り上げていた報道をご紹介します。
コロンビア大学の研究は、ワクチンもブースターショットもオミクロン変異株に対して機能しないことを確認した
Columbia University study confirms vaccines and boosters DO NOT WORK against omicron
naturalnews.com 2021/12/21
米コロンビア大学の新しい研究によると、新型コロナウイルスのオミクロン変異株は現行のワクチンに対して「著しく耐性がある」ことがわかった。これは、これらのワクチンが変異体に対して機能しないことを確認し、ブースターにも意味がないことを示しているのかもしれない。
12月15日に公開された論文「 SARS-CoV-2 オミクロン変異株によって明らかにされた印象的な抗体回避」は、 コロンビア大学と香港大学の 20人以上の科学者たちによって書かれた。
「この変異体の顕著な特徴は、現在の COVID-19 ワクチンと抗体療法の有効性に脅威を与える多数のスパイクタンパクの変異だ」と研究者たちは書いている。
研究者たちは、変異体の「広範な」変異が、COVID-19 ワクチンによって提供されると思われる防御を「大幅に損なう」可能性があると確信している。彼らは、この変異体が「保護を無効にする」ことさえ考えている。
この研究では、西側で使われている 4つのワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン)を完全に接種した人々の血液サンプルをテストした。また、2つの mRNA コロナワクチンのうちの 1つから追加免疫(ブースターショット)を受けた人たちも調べた。
研究では、ファイザー社ワクチンを 2回接種した後、オミクロン株に対して展開された中和抗体の量が 21分の1に減少したことがわかった。モデルナの 2回の接種では、抗体が 8.6倍減少した。
アストラゼネカとジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンで完全にワクチン接種された人々の血液は、中和効果が非常に低く、「ほとんど検出できなかった」と書かれてある。
これは、アストラゼネカとジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンについては、2回の接種後でもオミクロン変異体に対する防御を実質的にまったく提供していないことを裏付けている。
ブースターがオミクロン株に対して役立つ可能性は低い
研究者たちがファイザー社とモデルナ社 COVID-19 ワクチンのブースターショットを受けた人々に対するオミクロン変異体の効果をテストしたとき、これらの追加接種によって与えられる想定される防御能力は、オミクロン変異体に対してなり低いことを発見した。
研究は、以下のように述べている。
「 3回目のブースターショットでさえ、オミクロン感染を十分に防ぐことはできないかもしれない」
コロンビア大学の主任研究員であるデビッド・ホー博士は、この研究は COVID-19 とその亜種の将来に関する重大な警告をもたらすと述べた。