2016年7月15日にサンティアゴで撮影された雲
太陽の近くを通る雲が、その日光の反射の状態などによって緑や赤など「虹色」にあやどられる現象は、一般的に彩雲(さいうん)と呼ばれます。
彩雲そのものは頻繁に見られる現象で、空をボーッと眺めると、晴れの日でしたら、どこかには微かな色のついた彩雲が見られるはずです。
しかし、今回、チリで撮影されたような鮮やかな彩雲というものを私は、写真であろうとなんであろうと見たことがありません。
それは、Google の画像検索で、「彩雲」や、英語の「 iridescent cloud 」などをご覧いただいてもおわかりかと思いますが、このようなものは、多くの人が初めて見るものではないでしょうか。
この雲の全景などを見てみましても、下のように「白い部分がまったくない彩雲」となっておりまして、本当に珍しいと思います。
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ちなみに、この彩雲が撮影されましたのは、チリのサンティアゴという街で、下の場所にあります。
サンティアゴの場所
・Google Map
この場所は、少しややこしい話ですが、このサンティアゴは「南緯 33度線上」にありまして、その意味的なものは、
・何となく呪われ感の強くなっている南米に浮かんだ光の原色を思わせる「ピンクの太陽」の場所を眺めていて気づいた「もうひとつの33度」の世界
2016/03/11
などをご参考いただければ幸いですが、最近いろいろと起きている場所でして、また、サンティアゴでは、今年 3月9日に「ピンクの太陽」が観測されています。
2016年3月9日にサンティアゴで撮影されたピンクの太陽
この太陽の色は、当時、チリで大規模な山林火災が起きていて、その煙によるものだろうと言われています。
そういう「ピンクの太陽」が出た場所で、今度は、異常なほど鮮やかな「虹色の雲」が出たということになります。
こんな彩雲は、少なくとも人生で1度見られるかどうかというようなものではありそうで、それを見られたことやご紹介できたことは嬉しいですね。
ところで、ピンクの太陽を撮影したのと、この彩雲を撮影したのは同じ人で、どちらの写真も、サンティアゴ在住のロベルタ・アンテッナさんという方の Facebook 上にアップされました。
アンテッナさんが、これからのサンティアゴでどのような光景を撮影していくのかにも興味があります。