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ロシアの北極圏で「巨大な湖の大半が消えている」ことを海洋調査機関が発見。水がどこへ消えていっているのかは不明

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海洋自然保護に関するロシアの非営利機関「オープンオーシャン」のfacebookより


Open Ocean: Arctic Archipelagos




 

南極も北極もどちらも含めて、極地では何が起きているのかわからないほど、最近は「混沌とした」出来事がさまざまに報告されます。

その中で、数日前、ロシアのサンクトペテルブルグに本拠地を持つ北極圏等の海洋保護と調査を行っている非営利団体「オープン・オーシャン」(Open Ocean : Arctic Archipelagos)が、

「ロシアの北極圏で、巨大な湖が消えている」

ことを、facebook において報告していました。

冒頭の写真を再掲しますと、以下の写真で地面がひび割れたようになっているのは、「湖の底」だということのようなのです。


Open Ocean: Arctic Archipelagos

最初は、この「かつてあった湖が存在しなくなっている」という報告を、現地に行かなかったメンバーたちは、ジョークだと思っていたそうですが、その後、写真、動画、衛星からの撮影などの証拠が積み上がり、

「本当に湖が消えていた」

ことが判明したのだそうです。

場所は、ロシアのショカルスキー島という場所のほぼ北端に位置するようで、地図では下の場所となります。

ショカルスキー島の位置

Google Map

島とありますが、地図を見ると半島のようです。ちなみに、ショカルスキー島というのは英語での呼び名のようで、ロシア語では「ショカリスコヴォ島」というように呼ばれているようです。

その場所に以前からあった湖が「消えていた」と。

 

ところが、その報告から 2日後の 7月27日、オープン・オーシャンの調査グループがさらに先に進んだところ、

「湖の一部が残っていた」

ということがわかったのです。

残っていた湖


Open Ocean: Arctic Archipelagos


Open Ocean: Arctic Archipelagos

オープンオーシャンのメンバーは、facebook に「湖の終焉ではなかった」と書き込んでいましたが、しかし、湖の水の大半が消滅していたことも事実のようです。

原因は明確なところはよくわからないのですが、ページの書き込みによれば、「湖から水がどこかへ流出し続けている」ということであるようです。

どこへ流出しているのかはわからないそうで、報告は、最後に、

「湖から水がどこへ流出していっているのかは謎のままだ」

と締められていました。

ロシアでは最近、「湖が消えた」という現象がいくつか報告されていまして、その際には記事でご紹介させていただきました。

最近では、下のふたつの例があります。

ロシアの湖の水が「一瞬で」消えた

ロシアのアルタイ地方で湖が突然消滅。シベリアでは今年になって湖が消えた事例は2例目

今回の湖も含めて、湖の膨大な水が、わりとあっという間にどこへ、そしてどのように消えていくのかは、どの事例でもとても不思議です。

地球の内部でどんなことが起きているのですかね。







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