6月26日のアメリカの報道より
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世界中で森林火災による被害は拡大する一方ですが、その本格的なシーズンは夏ですので、また世界各地で山火事などの報道が増えていく時期となりました。
そんな中で、6月26日、アメリカのカリフォルニア州のブラウン知事は、前日、カリフォルニア州で発生した森林火災が、「コントロール不能になった」とし、非常事態を宣言しました。
6月25日 最初に火が出たカリフォルニア州クリアレイクの様子
米カリフォルニア州レイク郡の場所
・Google Map
このレイク郡での火災がどれだけ「コントロール不能となっているか」を示すものに「新たな出火状況」のファイヤーマップがあります。
日本時間で 6月25日の時点で、レイク郡では下のように「新たな出火」が広がっています。赤いドットが新たな出火地点で、オレンジは延焼地域です。
6月25日時点のレイク郡での出火地点(その後さらに拡大)
・mappingsupport.com
他にもカリフォルニア州では複数の場所で出火が起きていることがわかっていて、消火活動が追いつく状況ではないようです。
6月26日の時点での焼失面積は、4250ヘクタールとなっています。
カリフォルニア州では、昨年もこのレイク郡から近いサンタローザという場所で「史上最悪の山火事」が発生し、10万ヘクタールを焼失して、42人が死亡するという結果となっています。
アメリカでは山火事による被害が増えていることが明らかとなっています。発生件数そのものより、被害が突出してきているのです。
下のグラフは、1960年代からのアメリカでの山火事での焼失面積と、破壊された家屋の件数の推移です。
・CNBC
これは、気候などの要因だけではなく、人々の住居範囲の拡大が原因だという説もありますし、被害の増加の原因は単純ではなさそうですが、いずれにしても、毎年毎年コントロールできない山火事が発生し続けていることは事実です。
今年の夏も、気温と天候の状況次第ではさらにアメリカでの山火事の発生と被害が増えていくのかもしれません。