2019年1月30日 イラン南西部フーゼスターン州の光景
最近、中東の気候もいろいろとムチャクチャで、アラビア半島で繰り返されている大雨と洪水については何度か取りあげさせていただいていまして、つい数日前も、以下の記事で、サウジアラビアが壊滅的な洪水に見舞われていることを取りあげさせていただきました。
このサウジアラビアの洪水では、その後、少なくとも 17名の死者が出ていることが報じられました。
そして、その同じころ、イランでも各地で気象が不安定になり、大雨と大洪水に見舞われていたことを今日になって知りました。
特にイラン南西部のいくつかの地域では大きな被害が出ているようです。
赤十字のウェブサイトによれば、イラン南西部のロレスターン州とフーゼスターン州という地域での被害が大きいそうで、緊急避難所が設けられているとのことです。
洪水に見舞われたロレスターン州とフーゼスターン州
・Google Map
被災地で救助を待つ人々
イラン気象機関の発表によれば、1月28日から 30日までの雨量は、この地域では、過去 40年間記録されたことのない雨量だったそうです。
フーゼスターン州というのは通常は特別に雨が少ない場所のようで、昨年の 1年間の総雨量が 61ミリしかない場所なのですが、その 1月下旬の 3日間だけで、雨量は 369ミリに達したのだとか。
つまり、
「 3日間で 6年分の雨が降った」
ということになりそうです。
中東の気象の異常もなかなか壮絶な状況になりつつあるようです。