2016年5月29日の報道より
アフリカのジンバブエは、押しも押されぬ熱帯ですが、そのジンバブエの中央部にあるグウェルという町で、数日前にフェイスブックに投稿された「雪が降った」という記事がメディアに取り上げられています。
公式の記録には、過去にジンバブエで雪が降ったという記録はありません。
ジンバブエ・グウェルの場所
・Google Map
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報道では、ジンバブエがあまりにも「雪」という存在と無縁であるために、フェイスブックへの投稿自体が「ニセモノ、あるいは作り話ではないか」という話にまで発展しています。
フェイスブックへ投稿された写真のうちの何枚か
ジンバブエというところは、これらの写真が「疑われる」ほど、雪とは無縁の場所なのですが、それと共に、どうもジンバブエという国は、記録や報道についての管理があまりなされていない面もありそうで、たとえば、他の報道では、
「2013年にジンバブエに雪が降ったとされる報道」
の存在を示していました。
2013年2月1日の報道「速報 ジンバブエに雪」より
この報道も場所の真偽などが曖昧なようで、さらに「言い伝え」までが報道では示されていまして、それによれば、「 1935年にジンバブエに雪が降ったと伝えられている」とのことでした。
もう何が何だかよくわからないですが、いずれにしても、仮に今回のジンバブエの「雪」が本当なら、相当気候はぐちゃぐちゃと入り組んでいるようです。
というのも、今のジンバブエを見舞っているのは、雪とか雨のほうではなく、「かつてないほど激しい干ばつ」だからです。
2016年5月25日のボイス・オブ・アメリカの報道より
・VOA
上の報道のタイトルにありますように、この干ばつで数百万人に飢餓が拡大する可能性があると指摘されていて、しかも、ジンバブエだけではなく、今のアフリカではジンバブエと同じような状況になっている国や地域が多くあるのです。
アフリカは報道の数も多くはなく、特に地方などでは何が起きているのか詳しくはわからない地域も多くあるはずで、あるいはいろいろなことが起きているのかもしれません。