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ミャンマーのコウモリから、これまで検出されたことのない6種の未知のコロナウイルス株が発見される

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Smithsonian National Zoo




 

米スミソニアン保全生物学研究所が、「ミャンマーのコウモリから、新しい未知のコロナウイルス 6株が発見された」と報じました。これらのコロナウイルスは、SARS や MERS 、あるいは現在流行している新型コロナウイルス SARS CoV-2 とは関連していないと考えられるものだそうです。

オープンアクセスの査読つきの科学雑誌 PLOS ONE (プロスワン)で公開された論文によれば、ミャンマーの以下の赤い丸で囲んだ場所で、複数のコウモリから発見されたということのようです。

新しい6種の株のコロナウイルスがコウモリで発見された場所

PLOS ONE

この発見は、世界的なパンデミックを引き起こす可能性のあるウイルスを検出発見し、動物の宿主からヒトに波及する可能性のある病原体の国際的な監視を続ける「プレディクト・プロジェクト (PREDICT Project)」という団体で研究を続ける科学者たちによってもたらされました。

新たに発見されたコロナウイルスについての報道をご紹介します。

 


ミャンマーで、コウモリを宿主とするコロナウイルスの 6つの新しい系統株が発見された

Six New Strains of Bat-Borne Coronavirus Discovered in Myanmar – Study
sputniknews.com 2020/04/10

新しいタイプのコロナウイルス株が、3種類のコウモリから発見されたことが報告された。

これらは SARS、MERS あるいは 新型コロナウイルス COVID-19 のような致命的な感染症を引き起こす株と密接な関係はないと考えられているが、これらが人間を含む他の動物種に感染するものかどうかは今のところ不明だ。

COVID-19 コロナウイルスによるパンデミックが地球に動揺を与えている中、新たなパンデミックのリスクを予測する取り組みとしての科学者たちの研究において、彼らは、ミャンマーのコウモリから 6つの新しいコロナウイルス株を発見した。

科学誌 PLOS ONE で発表された論文によると、スミソニアン国際健康プログラム (Global Health Programme)の研究者たちは、アジアの国の 11種類のコウモリから綿密なサンプル収集を通じてウイルスを特定した。

研究者たちは、2016年から 2018年8月の間に、宗教的慣行やエコツーリズムなどを通じて人間とコウモリが接触する可能性の高い場所において、750 を超える唾液とグアノ(コウモリの死骸や糞などが長期間堆積して化石化したもの)のサンプルを収集した。

3種類のコウモリが、これまで知られていなかった未知のアルファコロナウイルスと 3つの新たなベータコロナウイルスを保持していることが明らかになった。

ウイルスには、このパンデミックのリスクを予測する研究プログラムの名称である「 PREDICT 」から、前者の 3つの未知のコロナウイルスには、

・PREDICT-CoV-47
・PREDICT-CoV-82
・PREDICT-CoV-90

と名づけられ、後者の 3つのコロナウイルスには、

・PREDICT-CoV-92
・PREDICT-CoV-93
・PREDICT-CoV-96

と名づけられた。

新たに発見された株はコロナウイルス科に属するが、これは、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)あるいは COVID-19 (新型コロナウイルス)を引き起こすウイルスとは密接に関連しているとは考えられていない。

これらが人間に感染する可能性があるのかどうか、そしてこれらが人間の健康にどれほどのリスクを与えるかについても今のところ明らかではない。

スミソニアン国際健康プログラムのディレクターは、プレスリリースで、「多くのコロナウイルスは人間にリスクをもたらすことがない場合が多いが、これらの病原体を動物の初期段階で特定した場合、発生源で潜在的な脅威を調査することができる貴重な機会となり得る」と述べた。

病原体に対しての警戒と監視、そして研究と教育は、新しいパンデミックが発生する前に、それを防止できる可能性に対して最も有効だとスミソニアンは述べる。







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