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アメリカ周辺の大西洋と太平洋の海域が、観測史上最大の「同時に6つの熱帯暴風雨が存在する状態」になっている

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2019年9月19日 大西洋と太平洋上に同時に6つの熱帯暴風雨が移動中


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世界各地で暴風雨の発生が頻繁になっていますが、アメリカの国立ハリケーンセンターによれば、9月19日の時点で、大西洋と太平洋上に、

「同時に 6つの熱帯暴風雨が活動中」

であることが発表されました。

熱帯低気圧は、暴風雨に発達すると、それぞれ名称がつけられ、ハリケーンにまで発達した場合も、その名称が継続して使われますが、過去にこのように「名称がつけられる規模にまで発達した熱帯暴風雨が 6つ同時に存在した」ことは、アメリカの観測史で過去にないそうで、これは今回が初めてのことだそうで、まさに記録的な状態だといえるようです。

冒頭の気象図に、日本語を入れますと、以下のようになります。

2019年9月19日 アメリカ周辺の気象状況


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このうち、熱帯暴風雨イメルダは、テキサス州を直撃していまして、ヒューストンをはじめとして、テキサス州各地で大規模な洪水が発生しています。

2019年9月19日 米テキサス州ヒューストン


Ed Gonzalez

アメリカのウェザーチャンネルによれば、これまでで、名称がつくまでに発達した熱帯暴風雨の同時発生数として最も多かったのは、1974年8月26日に、太平洋上に同時に 5つの熱帯暴風雨が発生した時でした。

その次が、1998年9月26日に同時に 4つの熱帯暴風雨が発生した時です。

1974年8月26日 同時に5つの熱帯暴風雨が発生


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1998年9月26日 同時に4つの暴風雨が発生


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そして、今年 2019年は、これらの記録を上回る「 6つの熱帯暴風雨が同時に発生した」ということになりました。

冒頭の天気図を見ていますと、他に各所に、低気圧や「荒れた感じ」の気象配置が見てとれる感じでして、今後も、アメリカ周辺には、熱帯暴風雨やハリケーンが次々と生まれるかもしれません。

ハリケーンセンターは、10月上旬までは同じような状態が続く可能性があるとしています。

なお、アジアのほうでも、相変わらず暴風雨は活発で、現在(9月20日午前6時)、台風17号が日本海に向かっています。

世界各地の記録的な悪天候の発生状況は、まだ 2、3週間は続きそうです。







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