2019年9月18日 ドイツ・デュイスブルクにて
9月18日、ドイツ西部のデュイスブルクという街の上空にリング状の雲が出現し、この街の多くの人たちが、撮影した写真を SNS に投稿していました。
・wetterkanal.kachelmannwetter.com
デュイスブルクの場所
・Google Map
このようなリング状の雲の出現というのは、何ということのない現象に見えるかもしれないのですが、実際には、
「どうして、このような雲が日常に出現するかはよくわかっていない」
ものでもあります。
例外として、メカニズムがわかっているリング状の雲の例としては、火山の噴火口から噴出するリング状の雲があります。以下は、2016年12月にイタリアのエトナ火山の火口から噴出したリングです。
しかし、ドイツのデュイスブルクには、火山はないですし、リング状の大気が噴出するというシステムも思い当たらないわけで、なぜ、こういう形の雲が単独で現れるのかは、わりと謎ではあります。
過去には、メキシコのプエブラという場所で、2017年7月に以下のような雲が撮影されたことがありました。
2017年7月 メキシコ・プエブラ
もっと規模の大きなものでは、以下のようなものもありました。
2019年4月21日 アルゼンチンのアンデス山脈上空
大気の流れの状態が関係しているとは思いますが、どういうメカニズムで、自然の中で雲がリング状になるのかの理由はわかっていません。