・Will 500,000 Sharks Be Slaughtered for a COVID-19 Cure?
新型コロナウイルスのワクチン開発が各国、各社で進んでいますが、コロナだけではなく、あらゆるワクチンには、予想外にさまざまな天然由来の成分が使用されていることをご存じでしょうか。
最近、これについて、もっとも懸念されているのが、ワクチンに使用される「スクアレン」という成分についてなのですが、これは、主に「深海に住むサメ」から採取されるもので、今回、仮にコロナのワクチンの製造が始まった場合、その製造と流通量が大変ものとなると予測されているために、
「屠殺が必要となるサメの数が 25万匹から 50万匹にのぼる可能性がある」
ことを英国テレグラフが伝えています。
この問題については、今に始まった話ではなく、2009年に新型インフルエンザのパンデミックがあった際にも、同じことが報じられていました。
以下は、2009年12月のナショナルジオグラフィックの記事からの抜粋です。量が違うだけで、問題は同じです。
新型インフルワクチンでサメがピンチ
ナショナルジオグラフィック 2009/12/29
今年世界中で猛威をふるった新型インフルエンザH1N1。そのウイルスから人体を守るためワクチンが大量に製造されているが、その陰で絶滅危惧種のサメが危機にさらされている。
サメの肝臓から抽出される「スクアレン」という物質がワクチンの原料として使用されているからだ。スクアレンは、スキンクリームなどの美容製品に多く用いられる一方、人体の免疫反応を強める働きを持つ合成物質「アジュバント」の原料にもなる。
大手製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)は2009年10月、アジュバンド添加ワクチンを4億4000万本受注したと発表した。
GSK社は、ワクチンに含まれるスクアレン量を1本あたり10.69ミリグラムとしている。それを基に計算すれば、同社が受注した4億4000万本のワクチンを製造するためには、少なくともサメの肝油が4400キロ必要になる。
スクアレンが抽出される深海性のサメは、水深300~1500メートル付近に生息している。主に底引き網で捕獲されるが、中には混穫によるものもあるという。
だが懸念材料はそれだけではない。サメは既に絶滅の危機的状況にありながら、成長が極めて遅く、繁殖率も低い。
メスのウロコアイザメの場合は、性的成熟期に達するまでに12~15年を要する。また、たとえ妊娠しても出産までにはおよそ2年かかり、一度に出産する数も1頭だけである。
多くのワクチンにはこういう問題があるのですね。
スクアレンが採取されるウロコアイザメ
新型コロナのワクチンは、この 2009年の新型インフルエンザの時とは製造量が桁違いです。
グラクソ・スミスクライン社は、今回もコロナのワクチンを開発していますが、現時点で、10億回分のクスアレンを確保すると明らかにしたことが報じられています。
米カリフォルニアの非営利機関シャーク・アライズは以下のように述べています。
「スクアレン 1トンを採取するためにはサメ 3000匹が必要だ。これを基準に世界 78億人が新型コロナワクチンを 1回接種すると仮定すれば、サメ 25万匹が消える。ワクチン効果を高めるために 2回接種する場合、犠牲になるサメは 50万匹に増える」
そもそも、このような深海鮫が現時点で 50万匹も存在するのかどうかもよくわからないですが、このような量のスクアレンが必要であるようです。
まあしかし、サメが絶滅しようがなんだろうが、大手製薬企業はどんな理由があろうと、ワクチン開発と製造はやめないでしょうから、仮にワクチンが実用化された場合には、50万匹ほどの深海鮫が海から消えることになりそうです。
しかし、コロナの抗体は、二ヵ月ほどで消えるということがわかりはじめたことが、以前報じられていましたが、これが確実な事実なら「ワクチンは 2ヶ月に 1度打たなければならない」ということになる可能性もあります。接種 4回で 100万匹のサメのスクアレンが必要となります。
そのうち深海のサメは完全にこの世から消えるのかもしれないですね。
深海のサメは 4億年以上も地球で生き残ってきた生物ですが、コロナワクチンのために絶滅の方向に進むようです。