2019年3月10日 ドイツを襲った異例の暴風雨を報じる報道
2月の終わり頃、イタリアを強大なハリケーンレベルの、ヨーロッパとしては異例の暴風雨が直撃したことを以下の記事でご紹介したことがありました。
今度は、 3月10日、ドイツからベルギー、オランダにかけて、極めて規模の大きな暴風雨が吹き荒れて、非常に大きな被害を出たことが報じられています。
この嵐には「エバハルト (Eberhard)」という名前がつけられています。
その風速は、ドイツ国内で、最大時速 150キロメートルを記録したと報じられています。
この日の、ドイツやベルギーなどの写真をご覧になられるだけで、その暴風のすさまじさがおわかりになるのではないかと思います。
2019年3月10日 暴風雨エバハルトによる被害
それにしましても、これで最大風速が時速 150キロメートルほどだったと考えますと、先日のイタリアの「時速 200キロメートル」という暴風雨が、どれだけすさまじいものだったかを実感します。
あらためて、暴風の世界基準である「カテゴリー」の区分を記しますと、以下のようになります。
最大瞬間風速の強さの世界的な基準
カテゴリー1 時速 118 – 152 キロメートル
カテゴリー2 時速 153 – 176 キロメートル
カテゴリー3 時速 176 – 208 キロメートル
カテゴリー4 時速 209 – 248 キロメートル
カテゴリー5 時速 249キロメートル以上
ここから考えますと、今回のドイツやベルギー、オランダを直撃したエバハルトは、ハリケーンでのカテゴリー 1程度の勢力だったことになります。
先日のイタリアの事例も今回のドイツの事例も、ヨーロッパとしては異例の気象ですが、北半球で気象が激しくなるのは、普通はこれからですので、ヨーロッパは今後も、経験したことのないような気象に見舞われ続ける可能性があります。
今年に関しては、ヨーロッパとアメリカの気象の極端さが際立ちます。