2018年3月5日 オランダ・ホールンの海岸に押し寄せた氷
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オランダの首都アムステルダムに近い海沿いのホールンという街の沿岸に「氷が押し寄せる」という事態が起きたことが、SNS で報告されています。
ホールンは下の場所となりまして、オランダのマイケル湾(マイケル湖)という湾に面した街です。
オランダ・ホールンの場所
・Google Map
たとえば、アムステルダムの一般的な冬の気温は、大ざっぱにいえば、「東などより少し気温が低いくらい」ということを考えますと、この現象は、日本でいえば、「関東北部の海岸に氷が押し寄せる」というような結構な異常現象ではあります。
ホールンの海岸に押し寄せた氷
これは、最近、
・北極からの大気の影響による信じがたい寒波がヨーロッパに到来…
地球の記録 2018/03/01
・氷の世界に包まれるヨーロッパ
地球の記録 2018/03/06
などでご紹介していますヨーロッパを覆っている異常な寒波によるものですが、特にオランダやデンマークなどでは、ふだんの冬はそれほど強烈な寒さとなることが少ないために、今回の寒波では、ずいぶんと普段の冬とは違う光景が出現していました。
たとえば、その周辺地域の「海」に関しましても、デンマークでは下のように、コペンハーゲンの海上が凍結するという事態となっています。
3月4日 凍りついたデンマーク・コペンハーゲンの海岸沿いの海
フィンランドでは、スウェーデンとの間のボスニア海に面した海域が、下のように、完全に凍結してしまった状態となったことが報じられています。
フィンランド西部の海上の氷の中を進む船
どれも、このあたりの地域では通常の冬ではないことで、驚きを持って報告されていました。
このヨーロッパの寒波も今は弱まっていまして、今後何もなければ、ヨーロッパも春に向かうのかも知りませんし、さらに北極からの大気から押し寄せてくる可能性もないわけではないです。
しかし、最近になって始まったこのような大気の流れの異常は、春になっても夏になっても、様々にヨーロッパの大地に影響を与え続けるような気はします。