9月9日のサンフランシスコ。夕暮れではなく早朝です。
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現在、アメリカのカリフォルニア州で過去最大規模の山火事が発生しています。
報道では以下のように伝えられています。
過去最大の焼失面積を記録、米カリフォルニア州山火事
米カリフォルニア州の消防当局は7日、今年これまでに同州で発生した山火事により200万エーカー(約81万ヘクタール)超が焼失し、最大記録を更新したと発表した。激しい炎により多くの住民が避難を余儀なくされている。
過去最大の焼失面積を記録したが、同州での山火事シーズンはあと約2か月続く。 (AFP 2020/09/08)
この激しい山火事の影響で、9月9日の朝、
「サンフランシスコの空が赤く染まる」
という事態が起きています。
場所によっては、オレンジ色に染まり、そして色の強い場所では「真っ赤に近い」ほどに染まっていました。
サンフランシスコで過去にこのようなことが起きたことは、おそらくありません。
2020年9月9日 米カリフォルニア州サンフランシスコ
報道では、住民のコメントなども取り上げられていて、そのひとりは、「カリフォルニアのベイエリアで生まれ育ったが、空がオレンジ色に染まるのは見たことがない」と述べていました。
アフリカや中東で、砂嵐で太陽が遮断されることで風景が赤く染まることは過去にありましたが、山火事でこのように風景が赤く染まるというのは、少なくとも、私が見たのはこれが初めてです。
以下は、2018年3月にギリシャの風景が赤くなった時のもので、これは、アフリカでの砂嵐が気流に乗ってギリシャまで運ばれたことによるものでした。
ギリシャ・クレタ島が赤く染まった日
2018年3月24日
いずれにしましても、「風景が赤く染まる」というのは示唆的でもありますが、それ以上に、先ほどの AFP の報道にもありましたように、
「カリフォルニアの山火事シーズンは、あと 2ヵ月間も続く」
のです。
現時点で、消失面積が過去最大となっているわけで、今後の山林の消失面積は相当なものになってしまう可能性がありそうです。
また、以下の記事でも取り上げましたが、現在、アメリカの非常に広い範囲が「 50年に 1度しか発生しないような厳しい干ばつ」に見舞われていて、つまり大地が極端に乾燥している場所も多く、アメリカでの自然火災は、さらに範囲を広げる可能性もあると思われます。
全世界で異常気象により崩壊していく農業生産。全世界を巻き込む食糧危機と飢餓のカオスが2021年頃から到来する可能性がさらに高く
In Deep 2020年8月31日
アメリカだけではなく、多くの国々が経済、自然災害、異常気象など、いろいろな面で厳しい状況が続いています。