戦争の時代 異常な現象 疾病と感染症

600万人以上を対象としたコロナワクチン接種者の「接種から2年後の網膜静脈閉塞症リスク評価」に関する論文。接種者のリスクは2.2倍

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どのメーカーのワクチンでも差異はなし

最初に、「網膜静脈閉塞症」とは何かといいますと、日本眼科医会によりますと、以下のような疾患のようです。

網膜静脈閉塞症と診断されたら

網膜静脈閉塞症は、網膜の太い静脈が詰まって、血流が停滞することによって発症します。充分な血液が流れなくなると、網膜は正常に機能しなくなり、視界がぼやけたり、視力が低下するなどの症状を引き起こします。

基本的には 60 歳以降の高齢の方に起こる病気で、高血圧、糖尿病、高脂血症などの全身疾患がリスクファクターになります。

日本眼科医会

つまり、血流の問題によって、視力への影響があると。

最近の科学誌ネイチャーに掲載された論文は、ワクチン接種者は、この網膜静脈閉塞症のリスクがかなり高いことを見出したものでした。

重要なのは、これは「接種 2年後」の状況を調べたものということです。

コロナワクチンの接種キャンペーン開始より約 2年、あるいは国や地域によっては、2年半ほどが経過しましたが、その中で、「接種 2年後の影響」などの、ある程度の中期の影響についての研究が出始めています。

5月2日に科学誌ネイチャーに掲載された論文は、台湾とアメリカの科学者たちによる、「接種 2年後の網膜血管閉塞のリスク評価」でした。以下にあります。

COVID-19ワクチン接種後の網膜血管閉塞のリスク評価
Risk assessment of retinal vascular occlusion after COVID-19 vaccination

 

この研究のものすごさは「調査しようと試みた対象の数」かもしれません。

「 TriNetX 」というものがありまして、これは、説明によれば、

> 新しい治療法の開発を加速するためにリアルワールドデータを用いた研究を推進する医療機関とライフサイエンス企業で構成される最大かつ最も急成長している共同研究ネットワークです。 kyodonewsprwire.jp

というものだそうですが、このネットワークを用いて、データを収集したとあります。

そして、以下のように調査対象が絞られていったことが論文に書かれてあります。

 

・TriNetX から 9,515万 6,967人の個人の情報を収集

・そのうち、731万 8,437人が選択基準を満たす

・そのうち、コロナの自然感染診断が確定した人を除いた 675万5,737人が調査の対象に

 

執念さえ感じさせるような調査対象数となっています。

このうちのワクチン接種者と未接種の比率は以下のようになっていました。

 

・ワクチン接種者  88万 3,177人

・ワクチン未接種 587万 1,737人

 

このような大規模データ収集による調査で、あまり現実との誤差はないように思えますが、結果としては、

 

「ワクチン接種者の網膜静脈閉塞症リスクは、未接種者の 2.19倍」

 

という結果が導き出されたというものです。

網膜の疾患も血管の影響によるもので、スパイクタンパク質らしい働きですが、接種者はこのリスクが高くなるという結果でした。

このあたりに関しては、「スパイクタンパク質が体内に長く残るのか、それとも残らないのか」に左右されるかもしれず 、長く残るとした場合、網膜静脈閉塞症のような症状は、「進行する一方」である可能性もあります。

ある論文では、

 

「細胞で少なくとも15ヵ月間スパイクタンパク質が持続している」

 

と記されており、それ以上の期間に関しての調査はないですが、15ヵ月間持続するようなものが、その後に分解消滅するものかどうかは微妙な感じがします。

これに関しては、以下の記事などでふれています。

[記事] ショッキングなドイツの研究論文:スパイクタンパク質は、骨髄から血管から本体まで「脳のあらゆる部位から検出され」それらは一様に脳組織を破壊していた
 In Deep 2023年4月12日

今回の網膜静脈閉塞症の増加リスクに関しての論文を取り上げていた記事をご紹介します。




 


COVIDワクチンは、治療不能な眼球の血栓に関連する、ということが大規模研究で明らかに

COVID Vaccines Linked to Untreatable Eyeball Clots, Reveals Massive Study
National Pulse 2023/05/05

主要な科学雑誌が、COVIDワクチン接種と網膜血管閉塞を関連付ける研究を発表した。ワクチン接種を受けた人たちは、ワクチンを受けていない人たちより、網膜の血栓を発症するリスクが「大幅に」高くなるとした結果を出した。

ネイチャーに掲載された論文は、 95,156,967人のデータを収集した。そのうち、約 730万人が調査対象の基準を満たしていた。

抗凝固薬、特定の避妊薬、その他の薬を服用している人々などの交絡変数を調整すると、研究者はワクチン接種を受けた 587万人とワクチン接種を受けていない 88万人の被験者が、比較するために残された。

彼らは、「ワクチン接種の 2年後、ワクチンを接種したコホートで網膜血管閉塞のすべてのサブタイプの可能性が大幅に増加した」ことを発見した。

網膜静脈閉塞症 (RVO)は一般に、「糖尿病、およびおそらく高血圧、高コレステロール値、または血流に影響を与えるその他の健康上の問題を抱えている人々」と関連付けられてきた。

それは非常に深刻な状態である可能性があり、時には異常な新しい血管の形成につながり、「眼内の痛みや危険な眼圧の上昇を引き起こす」または失明さえ引き起こす可能性があると説明されている。

現在、網膜静脈の閉塞を解除できる治療法はなく、抗血管内皮増殖因子 (VEGF))薬や、コルチコステロイドを眼球に直接注射するなどが、網膜静脈閉塞症の症状に対しての治療法となる。

「ワクチンを接種したコホートの網膜血管閉塞の全体的なリスクは、ワクチンを接種していないコホートの 2年間のリスクよりも 2.19倍高かった」と 論文は述べており、また、「ワクチンのメーカーと投与量の間に差異は検出されなかった」と述べている。

研究者たちは、「網膜血管閉塞と COVID-19 ワクチンとの関連に関して確固たる結論を引き出すには、追加の研究が必要である」と主張している。

この研究は、米スタンフォード大学医学部、台湾の中山医科大学病院や国立台湾大学の臨床検査科学および医療生物工学大学院などの機関のさまざまな台湾の研究者とともに執筆された。







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