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ほとんど記録が残されていない超高層の放電現象「エルブス」の鮮明な写真の撮影に成功。その発光時間は「1000分の1秒」

投稿日:2017年4月7日 更新日:

チェコで撮影された超高層大気現象エルブス 2017年4月2日

spaceweather.com

 

これまで、あまり明な記録に残されることが少なかった「超高層での光の現象」が、最近相次いで撮影されていまして、2017年に記事にしただけでも、

ブラジルで稀少な超高層の放電現象「ブルージェット」が史上初めて鮮明な映像として記録される (2017/03/18)

激増する光の現象 : 東京上空で「赤い妖精」と呼ばれる高層の光学現象「スプライト」が撮影される (2017/03/28)

などがあります。

上のそれぞれの記事には、ブルージェット、スプライト、とありますが、超高層の光学現象として名づけられている主なものには、

・スプライト
・ブルージェット
・エルブス

があり、この中で最も「発行時間が短い」とされ、それだけに、写真などの記録がほとんど残っていない光学現象「エルブス」の写真が撮影されました。

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光学現象のスプライト、ブルージェット、エルブスの違いは「形状と発生する高度」でわけられていて、下のようになっています。

・東北電力

このようにわけられているとはいえ、その正体は「ほとんど謎」であり、発生するメカニズムはほとんどわかっていないといえるものだと思われます。

そして、その中のエルブスとなると、たとえば、公開されている画像は下のような不鮮明なものだけで、それさえもごく少数です。

福島県で2003年12月16日に撮影されたエルブスの画像

・東北電力

あとは、画像や映像はほとんど見あたりません。

それほど発光時間が短く、撮影が困難なのだと思われます。

それが、4月2日、チェコ共和国で、下のようなエルブスが撮影されたのでした。

撮影されたエルブス

・Spaceweather

 

撮影したのは、チェコのアマチュア天文家のマーチン・ポペク(Martin Popek)さんという方で、ポペクさんによれば、

「シャッターチャンスは 1ミリ秒(1000分の 1秒)でした」

とのことだったそう。

1000分の 1秒の発光ということは、つまり、これは、私たちが直接は見ることはできない現象なのです。

このように画像で残されたものでだけ「エルブスは存在する」ということがわかるということになります。

そんなわけで、今年 2017年は、4月までに、スプライト、ブルージェット、エルブスのすべてが画像に収められた記念すべき年となりました。

それらの写真を並べておきたいと思います。

スプライト 2017年3月22日 東京杉並区

vk.com

ブルージェット 2017年3月13日 ブラジル

Diego Rhamon

エルブス 2017年4月2日 チェコ共和国

・Spaceweather







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