2016年10月7日のロシアの報道より
ロシアのソチで、「木からハトが落下して、次々と死んでいく」という現象が起きていることが、ロシアの各メディアで報じられています。しかも、それは、大通りの人が多いところで起きたことだそう。
ソチは、ロシアとはいえ、場所的には下のように黒海に面した南にあります。 2014年に冬季オリンピックが行われたことで知名度が上がった部分もありますが、元々、ロシアのリゾート地でもあります。
ソチの場所
・Google Map
ハトたちの死亡の原因については、どうも情報が錯綜しているようです。
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たとえば、下は 10月6日のロシアの報道のひとつですが、ここでは、原因が、「毒殺」として「特定された」ということが書かれています。
ソチのハトの大量死の原因は毒殺だった
10月3日に起きたソチでのハトの大量死の死因がわかった。
ソチの獣医師が、採取したサンプルを地元の獣医学研究室に送り調査したところ、ハトたちは中毒死を起こしたと同定された。
ソチでは、10月3日、ハトが木から次々と落ちていく様子が人々から目撃されていた。その数は 50羽を超えたと見られる。
このように、「毒殺」と断定していたメディアもあるのですが、翌日のロシアのメディア報道では、たとえば、
「ソチでのハトの大量死の原因は感染症の可能性がある(newsforbreakfast.ru)」
などの見出しがあったりして、どうも結局はっきりとはしていない様子がうかがえます。
今回の出来事は、単なるハトの大量死ということではなく、「通行人が見ている前で、ハトが木から落ちて死んでいった」ということだったようで、それを見た人々の中にはショックを受けた人たちもいるようです。
ソチといえば、2012年に、黒海沿いに大量のイルカが死亡して打ち上げられ続けていたことがありました。このことは、
・ロシアのリゾート地「ソチ」の海岸に連綿と連なるイルカたちの亡骸
In Deep 2012/06/11
という記事に書いたことがあります。
ちなみに、今年7月には、ソチはイナゴに占領されていました。
・ロシアのリゾート地ソチで、同国では前例のない「イナゴの大群に街が侵略される」という事態に
2015/07/05
ソチだけではなく、現在の世界の全体的な事象として、生態系の変化や大量死の多発というのはもはや普通のことになっていて、これからの地球の状態に特に変化がない上は、今後もその「大量死の拡大」は続いていかざるを得ないと思われます。