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世界で最も幸せな国のひとつであるデンマークの生涯での精神科受診率が「82%」であり、精神薬の処方経験が「70%の人たちにある」ことを知る

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ベンゾジアゼピン等によりもたらされている幸福…

最近、米エポックタイムズ経由で、デンマークの「国民のメンタルヘルス」に関する研究の存在を知りました。それは、以下のような調査で、150万人を対象にした大調査でした。

「一生涯で、デンマーク人のどの程度が、精神科医からの治療を受けたことがあるか、あるいは精神薬を処方されたことがあるか」

 

デンマークで初めてとなるこの調査の結果、

「デンマーク人の 82.6%が、生涯で、精神科医からの治療を受けたことがある」

ということがわかったのでした。

驚異的な数値だと思います。

コペンハーゲン感情障害研究センターやコペンハーゲン大学の研究者たちによる調査の結果は、こちらにあり、その冒頭は、以下のように書かれていました。

デンマークの研究より

調査結果 このコホート研究では、精神的健康障害および/または向精神薬の処方の生涯累積発生率は以前の報告よりも高く、人口の約 80%が病院内または一般開業医または民間の精神科医から精神的健康障害の治療を受けていた。

精神的健康障害と向精神薬の処方は、収入の低下、失業、一人暮らしや未婚の可能性の増加など、その後の社会経済的困難の増大と関連していた。

JAMA

これを伝えていた米エポックタイムズの記事をご紹介させていただきます。なお、 2023年度版 世界幸福度ランキングの上位3カ国は以下です。

世界幸福度ランキング 2020-2022

1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 アイスランド

yamatogokoro.jp




 


世界で2番目に幸福な国デンマークは、精神的健康障害の罹患率が驚くほど高いことが研究で判明した

The World’s 2nd Happiest Country Has a Surprisingly High Rate of Mental Health Disorders: Study
Epoch Times 2023/07/17

世界で 2番目に幸せな国の幸福には、何かひねりがあるのだろうか。

デンマークの新しい研究によると、 過去10年間、世界で最も幸福な国のひとつににランクされ続けているこの国は、精神的健康障害の発生率が驚くほど高いことが示された。

 

はじめての研究

「これは、デンマークではこれまで一度も調査されたことがないものです」と、デンマーク・コペンハーゲン大学の精神医学教授であり、研究の共著者であるラース・ヴェデル・ケッシング博士はエポックタイムズに語った。

この研究は最近、米国医師会雑誌(JAMA)による査読済みの医学誌であるJAMA Psychiatryに掲載された。

1995年から 2018年までのデンマーク居住者 150万人の無作為サンプルを調査したこの研究では、人口の驚くべき 82.6パーセントが人生のある時点で、病院内または一般開業医や民間の精神科医によって精神的健康障害の治療を受けたと推定している。

この割合は以前に報告されたものよりも大幅に高く、精神的健康障害の蔓延と社会への影響がより大きくなっていることが浮き彫りになっている。

「ここデンマークは、最も幸福な国としてノミネートを受けています」とケッシング博士は語った。「私たちは洗練された医療システムと多くのリソースを持っています。しかし、この国の精神疾患の発生率は、私たちが当初考えていたよりもかなり高いです。この研究は、精神疾患は少数の人だけのものではなく、大多数のものであることを示しています」

この研究では、不安、うつ病、双極性障害、統合失調症など、参加者が経験した精神的健康障害を調査した。この分類により、デンマークの幅広いメンタルヘルス情勢を理解することが可能になった。

この研究では、治療アプローチとして向精神薬の処方にも焦点を当てており、人口の 70.4パーセント が精神的健康障害の治療のために向精神薬を処方されていることがわかった(資料)。

これらの発見は、精神的健康障害の潜在的な社会的負担に光を当て、これらの状態の管理における薬物療法の役割を強調している。

著者らは、処方された向精神薬の臨床的有効性と安全性をさらに調査する必要があることを認めたが、それはこの研究の範囲外だった。

 

精神的健康障害と社会経済的結果の間の憂慮すべき関連性

このデンマークの研究では、国民の雇用、収入、教育に関する統合された健康データと社会経済データを分析することにより、精神的健康障害が社会経済的結果にどのような影響を与えるかを調査した。

その結果、精神的健康障害と診断された人々は、失業率が高く、収入が低く、一人暮らしの可能性が高いことが示された。

不安症、うつ病、気分障害があると、集中力や期限を守ることが困難になったり、ストレスを効果的に管理したりすることが困難になるため、安定した雇用が困難になる可能性がある。

ケッシング博士によると、幸福度上位かどうかに関係なく、デンマークでも他の国でもストレスや燃え尽き症候群がメンタルヘルスの問題を引き起こす可能性があるという。

精神疾患を持つ人々は、仕事を見つけて維持するのに苦労することが多く、それがストレスを増大させ、自己永続的なサイクルを加速させることがよくある。

精神疾患は、高等教育を目指す人々にとって大きな課題となる。オーストラリアン・ジャーナル・オブ・サイコロジーに掲載された 2019年の研究結果によると、メンタルヘルス障害を抱える学生たちは、頻繁な欠席や学校修了率の低下により、学業成績が低下するリスクが高まるという。

精神疾患と教育に関連する多くの障害が障壁として機能し、個人が教育の可能性を最大限に発揮することを妨げ、将来のキャリアや社会経済的見通しに長期的な影響を与える可能性がある。

 

メンタルヘルスの未来は手の届くところにある

ケッシング博士によると、デンマークの研究は将来の研究への道を明らかにしたという。縦断的研究により、精神的健康障害を持つ個人の生涯にわたる経過についての洞察が得られるという。

同時に、向精神薬や代謝介入などの他の治療の有効性に関する研究により、治療の方向性が示される。

「精神疾患は私たちが思っているよりも一般的です。人々は恐怖の中で生きる必要はありません。あなたがたは一人ではありません」とケッシング博士は語った。


 

ここまでです。

いろいろと「落とし穴のある内容」なんですけれど (治療が基本的に薬物治療しか現在では存在していないのに「メンタルヘルスの未来は明るい」とか意味不明)、そもそも、国民の 70%に精神薬の処方が拡大しているのに、「精神的な疾患の率は低下していない」と見られるあたり、精神薬の最終的な「効用」というもののについてよくわかります。

その薬が効果的であるのなら、こんなにたくんさの人々に精神的な疾患は広がっていないはずです。

まあ、ともかく、減殺のデンマークはこんなことになっていると。

なお、エポックタイムズの記事にもリンクされていました資料では、今回のデンマークの研究で調査された「処方された薬」は、

・抗精神病薬
・抗うつ剤
・抗不安薬 (ジアゼパムを除くベンゾジアゼピン系)
・ADHDの治療薬
・アルコール依存症の治療薬

とあります。

「精神障害を過大評価したくないため」として、「以下の薬剤は含めなかった」と書かれてあります。

(研究で調査対象としなかった薬剤)

・睡眠薬
・認知症治療薬
・副交感神経刺激薬

 

睡眠薬には、ベンゾジアゼピンも多いですが、これは調査対象にはならなかったようです。

以前、In Deep で、ベンゾジアゼピンについて書きました。

(記事) ベンゾジアゼピンの使用と「断薬」が、脳損傷、自殺念慮と関連していることが過去最大の調査研究で判明
 In Deep 2023年7月2日

 

調査では、ベンゾジアゼピンの使用者の「約半数が、服用を中止した後 1年以上の後遺症を経験している」と答えています。

私の場合ですと、服用を中止してから 3年以上続きましたかね。身体、神経、精神、あらゆる不調に見舞われました。

もちろん、私はベンゾジアゼピンの薬効は否定しません。

つまり、「死ぬか生きるか」というような状態での服用を否定する気はないです。「安易」に、「無用に長く」続けるのが良くないのだと思います。

いずれにしても、こういうものを「国民の大多数に服用経験がある国」というのは、その後の全体的な健康の問題は大きくなると思われます。

まして、今はコロナ後、あるいはワクチン後の世界です

デンマークだけの話ではなく、健康というものが過去にないほど脅かされている世だとつくづく感じます。

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