ルクセンブルクの竜巻を伝える2019年8月9日の報道より
・TORNADO DESTROYING LUXEMBOURG
このブログも、わりと長く書かせていただいていまして、さまざまな国や地域での自然災害を取り上げてきましたけれど、ルクセンブルクで大きな自然災害があったということを聞いたのは、今回が初めてではないでしょうか。
ルクセンブルクというのは、ベルギー、フランス、ドイツに囲まれたヨーロッパの国で、人口 57万人という小国ですが、ヨーロッパ屈指のビジネス大国であり、富裕国でもあります。
国民一人あたり GDP は、20年以上も世界第一位を保っています。
ルクセンブルクの場所
・Google Map
これまで大きな自然災害とは無縁だったこの国で、8月9日、ルクセンブルクのペタンジュという街において、「巨大な竜巻が発生した」のです。
ルクセンブルグのペタンジュを巨大竜巻が通過している時の光景
この竜巻は、ルクセンブルク・ペタンジュの一種風光明媚な街並みを徹底的に破壊しました。
2019年8月9日 竜巻に襲われたルクセンブルク・ペタンジュの惨状
このような竜巻による被害というのは、ルクセンブルクでは過去になかったことだと思われます。
もともと山などに囲まれた環境で、本来なら大きな竜巻というものが発生するような環境ではないはずで、現在のヨーロッパの気象状況が以下にいかに変化してきているかを物語る事象だと思われます。
ヨーロッパ全域で、この異常な状況は拡大していまして、4月には、ルーマニアでも、同国では出現したことのないような巨大竜巻が発生したことを以下の記事でご紹介したことがあります。
世界中で、どこでも気象は変化し、荒れてきていますが、もともとが穏やかな気候の場所が多かったヨーロッパは、特にその変化を感じさせる地域となっています。
昨年のヨーロッパは、10月くらいまで気候が大変に荒れていましたので、今年も、まだしばらく、このような荒れた気象がヨーロッパ各地に出現しそうです。