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千島列島のライコーク火山が95年ぶりに大噴火。噴煙の高さは1万3000メートルに達する。そして、これは「まったく前兆のない」噴火だった

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千島列島の火山の大噴火を伝える2019年6月22日のロシアの報道


astv.ru




 

環太平洋火山帯での火山活動が活溌化していますが、千島列島(ロシア名:クリル列島)にあるライコーク山という火山が、大噴火を起こしたことが、ロシアの報道で伝えられました。

これは、正確には「火山島」ですが、ここでは火山と表記します。

ライコーク火山の位置

Google Map

この火山の名前は、日本の Wikipedia では「ライコケ島」となっていまして、漢字では「雷公計島」という表記もなされるようです。

また、ウェザーニュースの速報では、「ライコーク」と記載されていますので、ここでは、その響きのいいライコークを使わせていただいています。

下は、日本の気象衛星ひまわりからの映像で、茶色い部分がライコーク火山の噴煙となります。

2019年6月22日のひまわりの衛星画像より


ひまわり8号リアルタイムWeb


ひまわり8号リアルタイムWeb

冒頭に示しましたロシアの報道によれば、噴煙の高さは、瞬く間に 1万3000キロに達した壮絶な噴火のようです。

 

人工衛星が撮影したライコーク火山の噴煙


fobosplanet

ロシアの別のメディアの記事によれば、このライコーク火山が最後に噴火したのは、1924年のことだったそうで、実に 95年ぶりに目覚めたということになります。

今後、このライコーク火山の噴煙の高さは 1万5000メートルにまで達すると予測されていまして、ウェザーニュースによれば、国際線の航空機は、高度 1万 〜1万3000メートルのあたりを巡航しているため、航空便の航路に変更が出る可能性があるとのこと。

また、ロシアの報道では、この噴火に対して、ロシアの地質学者たちとても驚いていることにふれられています。

その理由は、この火山には「噴火する徴候がまったくなかった」からだそう。

熱異常などの噴火の前兆となるようなことも一切観測されていなかったようで、このライコーク火山は、文字通り、

「突如噴火した」

ようです。

この北部にあるカムチャッカ半島でも火山活動は活発化していまして、次第に、環太平洋火山帯の火山活動も、日本のほうへと近づいてきたのかもしれません。







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