2019年4月9日の米ABCニュースより
・Photographer captures 'pollenpocalypse' over Durham
ダーラムの街が花粉により真っ黄色に
英語圏では、この数年、「終末」や「黙示録」に対して、いろいろな「造語」が作られていますが、今回アメリカの報道で見かけた文字は、
pollen (花粉) + apocalypse (黙示録) = pollenpocalypse
という文字でした。
冒頭の字幕は「花粉の黙示録」としていますが、これでいのかどうかよくはわかりません。
さて、何がどうして黙示録なのかといいいますと、日本より花粉症の人々が多いのではないかとも思われるアメリカで「ひとつの地域全体が、霧のように花粉に覆われた」のでした。この現象が最も激しかったのは、ノースカロライナ州のダーラムという街においてでした。
以下のように、文字通りに「街の空気が花粉の色で染められた」という状態になったのです。
2019年4月8日 米ノースカロライナ州ダーラムの光景
これは、悪天候での強風によって、森林から花粉が運ばれてはたために起きたようで、以下の写真では、森林から花粉が上空に巻き上げられる様子がわかります。
これらの花粉が、ノースカロライナ州の広範囲に一気に舞い降りてきたようです。
そして、これらの花粉は、道路や車、建物などにも大量に降り積もりました。
花粉で表面が黄色に変色したダーラムの池の色
その後、悪天候で降り始めた雨により、地面や建物などに積もった花粉は洗い流されたそうですが、それまでの時間は、花粉アレルギーの人たちには生きた心地のしなかった瞬間だと記されていて、「紛れもない黙示録」だったと。
砂嵐などで大気が黄色やオレンジに染まった光景は、これまでいくつか見てきましたが、「花粉で風景の色が変わった」というのを見たのは、これが初めてです。こういうように「大気に様々な色がつく」というのも、最近の地球の事象の特徴のひとつかもしれないですね。