2018年4月24日の報道より
昨年9月に始まった南太平洋のバヌアツにあるアオーバ島(あるいはアンバエ島)の火山の噴火により、この島の 1万1000人の住人たちは、一時避難などをしながら、今年また島に戻ったのですが、その後も噴火は収まらず、ついにバヌアツ政府は、「島民たちの島からの永久的な退避」を決定しました。
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このアオーバ島については何度か取りあげていますが、最近のものは以下の記事でした。
全島民避難から人々が帰島したばかりのバヌアツ・アオーバ島で再び火山が噴火。火山灰と「酸性雨」による壊滅的な被害が拡大している
昨年 9月から避難していた島民の人々が、今年 3月にアオーバ島に戻った途端、またしても大きな噴火が連続し、そして、時期的に雨が多い日が続き、それにより、
・火山灰の降灰
・酸性雨
・火山ガスの大気中への蔓延
・飲料水と農作物の汚染
・洪水による被害
という災害が日々発生する中で、「これ以上、人々がアオーバ島に住み続けるのは不可能」という判断となり、この 4月20日過ぎに、正式に「全島民の永久退避」が決定されたようです。
噴火を続けるアオーバ島の火山
バヌアツ・アオーバ島の場所
・Google Map
写真などを見ましても、生活を続けられる状況ではないことが伝わります。
火山灰などに覆われた現在のアオーバ島
・Heavy ashfall forces permanent relocation of entire island
島民の永久的な移住に関して、政府は、国際援助が必要なことを認めていて、移住する場所などをを含めた具体的なことは決定していないようで、しばらく住民の人たちは、一時的な退避場所にとどまることになりそうです。
そして、このまま島民たちが二度と戻ってこない場合、「自然災害による無人島が誕生した時」というものを私たちは目撃したことになります。