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アイスランドで過激化する群発地震は「火山活動とも関係ない」上に「プレート活動とも関係ない」不可解な現象。しかしその発生数はすでに数日で4500回超に

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・2011年のグリムスヴォトン火山の噴火。Newsweek




 

アイスランドで、6月19日頃から、激しい群発地震が続いていることが報告されています。

非常に火山が多いことでも知られるアイスランドで、アメリカのニューズウィークは、以下のようなタイトルでこの群発地震を報じていましたので、「火山性の地震なんだな」と思い込んでいました。


Over 4,500 Earthquakes Hit Iceland as Volcano Shows Sign of Eruption

このタイトルからは、「地震と火山が関係ある」かのような感じを受けますが、ところが、この記事を読みますと、以下のようになっていまして、火山噴火の徴候と地震は関係ないことがわかるのです。

これまでに 4,500回以上の地震がアイスランドで記録されている。群発地震は、6月19日に始まり、北東部を何千もの小さな地震が襲った。

アイスランド気象局の当局者は、そのうち 3回の地震は、マグニチュード 5を超えたと述べた。6月23日に発表された声明で、アイスランド気象局は地震活動が進行中であり、より多くの地震がその地域を襲う可能性があると述べている。

なお、アイスランド気象局によれば、アイスランドで最も活発な火山の 1つである南部のグリムスヴォトン火山が噴火する徴候があるとのことだが、今回の群発地震は、グリムスヴォトン火山の噴火の徴候とは関係ないという。

 

「関係ないの?」

と意外に思い、アイスランド気象局のリアルタイムの地震マップを見てみますと、この報道の後の 6月25日に至っても激しい群発地震は続いているようで、6月23日から 6月25日までの 48時間の群発地震の数は「 1100回」となっていました。

地図を見ますと、以下のようにアイスランドの北部で集中して地震が発生しており、おそらく、4500回の地震の大部分がここで発生していると思われます。

2020年6月23-25日のアイスランドの地震の発生状況

IMO

この後に「アイスランドの火山の位置」を確認してみますと、

「群発地震が起きている周辺に火山はない」

ことがわかるのです。

少なくとも、近年活動している火山はこのあたりには存在しないことがわかります。

噴火の徴候があるグリムスヴォトン火山は、以下のように、アイスランド南部にあり、今回の群発地震とは位置的に関係がある場所ではないです。

アイスランドの火山の分布

wikipedia.org

「火山ない場所やん」

ということを知り、「なら、どうして地震が起きているんだ?」と思い、プレート地震の可能性を考えてみました。アイスランドには、北アメリカプレートと、ユーラシアプレートの境界が通っているのです。

しかし、アメリカ地質調査所(USGS)で確認してみますと、群発地震が発生している場所は、プレート上ではないことがわかります。

アイスランドを通るプレート境界と6月の群発地震

USGS

火山とも関係ない、プレート上の地震でもない。

そういう地震が「数日で 4500回以上も起きている」。

これは何でしょうかね。

単なるどうということもない群発地震である可能性が高いですが、しかし、最大マグニュードが M5 を超えていることもあり、そして、これまでのアイスランドの激しい群発地震は火山性であることが多かったですので、やや不思議に思った次第です。

今は世界的にやや大きな地震が増えていますし、世界的に地質活動自体が活発になりやすいということなのでしょうかね。







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