クジラの座礁を伝える2019年9月28日の英インディペンデント
・More than 130 dolphins die in mystery beach stranding
アフリカ大陸西の沖合の大西洋にカーボベルデ共和国という諸島国家があります。
この中にボア・ヴィスタ島という人口 3300人ほどの小さな島がありますが、この島の海岸に、9月27日、突然、200頭ほどのクジラが打ち上げられました。
ボア・ヴィスタ島の場所は以下となります。
クジラが打ち上げられたボア・ヴィスタ島の位置
・Google Map
9月27日 打ち上げられたクジラ
・VOA
打ち上げられたクジラは、日本名でカズハゴンドウと呼ばれるクジラですが、英語の「メロン頭クジラ (Melon-headed Whale)」という名前のほうが一般的なようです。
このクジラは、Wikipedia によりますと、以下のように説明されていまして、生態などがあまりわかっていないクジラのようです。
カズハゴンドウは、世界中の温暖な海域に棲息しているが、遠洋を好むため、見かけることはあまりない。接触することが困難で、集団座礁によって情報が得られる程度であるため、詳しいことはあまりわかっていない。
ボア・ヴィスタ島に打ち上げられたのは、このカズハゴンドウの大集団だったようですが、なぜ、これほどまでの数のクジラが海岸に座礁したのか、その原因はわかっていません。
座礁後、島の人たちにより海に戻す努力がなされ、数十頭は海に返すことができたようです。
座礁したクジラを海へ返す島の人
しかし、海に返しても、「海岸に戻ってきてしまう」クジラも多く、最終的には、136頭のクジラが死亡したことが確認されました。
現在、このクジラの大量座礁の原因を調査するため、スペインの獣医師たちが島に向かう準備をしており、それに先だち、島のボランティア環境グループが、死亡したクジラ 50頭からサンプルを採取し、4頭を凍結保存しました。
クジラやイルカの大量座礁は、昨年から今年にかけて、フランスやオーストラリアなどでも発生していますが、原因は特定されていません。ただ最近では、「太陽活動と座礁の関係性」を述べる科学者などもいることを記事で取り上げたこともあります。
クジラやイルカの大量座礁は、一度起きた後は、比較的、世界で連続する傾向がありまして、上の記事には、数日間のあいだに、世界中で次々とイルカの座礁が起きたことにもふれています。
そのようなこともあり、今後が気になるところでもあります。