2019年9月26日 M6.5の地震が発生したインドネシアのアンボン市
ユーラシアプレート境界上の「地震の連鎖」は継続中
昨日、以下の In Deep の記事で、この数日、ユーラシアプレートの境界に沿って、比較的大きな地震が連続していることにふれました。
太陽系は、現在「銀河系の最も中心部に近づいて」おり、地球を含む太陽系は非常に高いエネルギーが支配する宇宙の領域に突入するとハンガリーの科学者が警告
この記事では、以下の3つの地震を取りあげました。
上の地図のうち、インドネシアで 9月26日に発生したマグニチュード6.5の地震の被害は、その後に明らかとなりまして、9月27日までに、20人が死亡、100人が負傷し、2000人以上が避難していると伝えられています。
震源は、インドネシアのマルク諸島という諸島のひとつにあるアンボンという場所で、以下の位置にあります。
マルク諸島のアンボン
・Google Map
アンボンは人口 30万人の街とのことですが、このアンボン周辺が非常に激しい揺れに見舞われたようで、被害も甚大でした。
9月26日のインドネシア・アンボンの様子
そして、実は、この震源となったアンボンでは、
「地震の発生する約 1週間前の 9月19日に、数万匹の魚が海岸に打ち上げられていた」
ことがわかりました。
2019年9月19日 魚の大量死を報じるインドネシアの地元メディア
・Ribuan Ikan Mati Misterius di Sejumlah Pantai Ambon
・Ribuan Ikan Mati Misterius di Sejumlah Pantai Ambon
魚は、大きなものから小さなものまで打ち上げられていたようですが、上の報道の写真を見ますと、「目が飛び出している」ような魚も見受けられまして、深海魚的な種類の魚類も打ち上げられていた可能性を感じます。
このような大量死がこのあたりの海域で起きることは普通ない上に、大量死の原因も不明だったこともあり、アンボンの住民は「何か起きるのではないか」と不安を訴えていたことが伝えられています。
もちろん、インドネシアの当局は、そういった噂を完全否定していたのですが、そこに 9月26日に、マグニチュード 6.5 の地震が発生して大きな被害が出たということで、魚の大量死と地震に関係があるのかどうなのかが議論されています。
深海魚と地震の関係は、よく言われることですが、相関関係があるかどうかはわかっていません。
なお、ユーラシアプレートの境界では、このインドネシアの地震のわりとすぐ後、トルコのイスタンブール近くを震源としたマグニチュード 5.7の地震が起きていまして、ユーラシアプレート境界での地震の連鎖が収まりません。