パンデミック 大量死 異常な現象

ニュージーランドのコロナ入院者・死亡者が共に「圧倒的にブースター接種者が占めている」ことから考える今後の日本とか他の国とか

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圧倒的な差

ニュージーランドは、現在「コロナ流行の第 5波」なんだそうですが、11月13日から現在までが、その流行波の時期となっています。

そのうちの 12月12日〜18日までの「ワクチン接種回数での比較によるコロナ死者数の推移」が、非常に偏ったものとなっていることを以下の記事にグラフを載せています。

(記事)ニュージーランドの「 ICU 入院患者、コロナ死者」と「ワクチン接種回数」の関係
BDW 2023年12月21日

以下のように、「全部が 2回以上の接種者」で、ほとんどがブースター接種者(青の棒グラフ)となっています。

ニュージーランドの12月12日〜18日のコロナ死者数の推移

SpiderCatNZ

これについて、さらに範囲を拡げて、

「第 5波の期間全体 (11月13日〜 12月18日)の接種回数と死者・入院者数の比較」

をおこなってくださっていた方がいました。以下に記事があります。

ニュージーランドの新型コロナウイルス統計 – 第5波 – 第6週までの合計
NZ Covid Stats – The Fifth Wave – Totals to Week 6
spidercatnz.com 2023/12/23

 

期間全体を見ましても、かなり圧倒的な差を示していまして、たとえば、この期間の「コロナによる入院者数の比較」は以下のようになっています。

入院患者の接種回数による比較

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未接種とブースター接種者(3回以上の接種)の差は 9倍くらいになっていて、圧倒的にブースター接種者の入院患者が多いようです

最も少ないのは、「 1回だけ接種」というグループですが、この理由は「 1回だけ接種という人たちの数がとても少ないから」だと思われます。

これには、ニュージーランドのワクチン接種回数の状況を最初にご覧いただいたほうがいいかと思いますが、日本ほどではないにしても、わりと多くの人が、4回、5回と接種しています。

ニュージーランドのワクチン接種の状況

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率を四捨五入して比較すると、以下のようになっています。

ニュージーランドのワクチン接種の状況

・ 5回接種 10% (約 53万人が接種)

・ 4回接種 9%  (約 100万人が接種)

・ 3回接種 14% (約 280万人が接種)

・ 2回接種 26%

・ 1回接種  3%

・ 未接種  18%

 

おおむね、接種対象年齢の 80%以上が 2回以上の接種をしているということになります。

ブースターまで接種した人は、全体の 53%になっています。

これを念頭に、今度は「第 5波のコロナ死者」を見てみます。

第5波の期間のコロナ死者数の接種状況からの比較

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オレンジは「接種 1回以下」としていますが、先ほどのように 1回だけの接種者は大変少ないため、事実上「未接種」としても特に問題ないかとも思います。

このように、比較的高度にワクチン接種がなされたニュージーランドにおいては、ブースター接種者の死亡数と死亡率が、現在のところ圧倒的となっています

今回引用させていただいた記事には、他にも数多くのグラフが示されていますので、ご参考いただければと思います。

なお、ニュージーランドでは、主系統の変異種は、まだ JN.1 ではないようですが、今後、JN.1 が台頭してきたときにどうなるのかは気になるところです。

(参考記事)多くの「工夫」が施された変異種 JN.1 が蔓延するこの冬への懸念
In Deep 2023年12月21日

あるいは、日本を含めた他の国の今後の動向もこのようになるのかどうかは気になります。







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