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アイスランドの火山が再度噴火。新たな地割れと溶岩がグリンダヴィークの町を破壊している

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グリンダヴィークの町に迫る溶岩流

The Informant




人口3800人の町が破壊の危機に

アイスランド南西部で激しい群発地震により非常事態宣言が発令されたのは、昨年 11月でした。

(記事)アイスランドで激しい群発地震発生に対して非常事態宣言が発令。地震回数は過去2週間で2万4000回を超え、火山の大噴火の可能性が高まる
地球の記録 2023年11月11日

その後、12月18日に噴火が始まりましたが、当初予想されていたような大噴火ではありませんでした。噴火場所に近いグリンダヴィークの町の住民約 3800人には、噴火以前から避難命令が出されていたのですが、その後、12月26日には帰宅が許可されていました。

噴火はそれで収まったと思われていたのですが、1月14日に再度噴火が始まり、そして、今回の噴火では、その溶岩流が、明確にグリンダヴィークの町へ向かって流れ始めています

動画を見ますと、もうすでに、町が部分的に破壊されているようです。

それと共に、次々と「地割れ」が発生しているようで、噴火領域が拡大しているような様子がうかがえます。

今後、どのようになっていくのかはわかりません。

報道をご紹介します。





アイスランドで噴火した火山の溶岩が町に到達

Erupting volcano in Iceland reaches town
RT 2024/01/14

数百回の地震が地域を震撼させ、住民の避難を余儀なくされた後、アイスランド南西部の火山が 1月14日早朝、漁師町グリンダヴィークに向けて溶岩を滝状に流した。

この事件は、この地域で再び強力な噴火が発生してから 1か月も経たないうちに発生した。

1月13日、差し迫った噴火の予兆となる地震活動があり、アイスランド当局は火山活動の数時間前に発生した首都レイキャビクの南西約 52マイルにあるグリンダヴィークから避難するよう促した。

今回の噴火は、一連の火山が位置するレイキャネス半島で、先月噴火して溶岩の川を放出した亀裂に続くものだ。住民たちは、数週間にわたる地震の後、最初に自宅から避難してから約 6週間後の 12月22日に町への帰還を許可されていた。

人口約 3,800人のグリンダヴィーク地域には、火山の周囲の一部に防護壁が建設された。しかし、土と岩で作られた障壁は、今回の噴火によるマグマによって突破されたようだと当局者は述べた。

アイスランド気象局は 14日、影響を受けた地域上空を監視飛行した後、「グリンダヴィーク北で建設が始まっていた防御施設の両側に亀裂が入った」と発表した。

気象局は「溶岩は現在グリンダヴィークに向かって流れている」と付け加えた。「沿岸警備隊のヘリコプターからの測定に基づくと、溶岩は現在、町の最北端の家々から約 450メートル(1,500フィート)の距離にある」

国営放送 RUV は、気象局のモデルでは、溶岩が現在の方向に進み続けた場合、グリンダヴィークに数時間で到達する可能性があると述べた。

アイスランドのグドニ・ヨハネソン大統領は X で、火山噴火の結果「命の危険にさらされている住民はいない」と述べたが、インフラへの脅威がある可能性があることを付け加えた。

14日の噴火は、アイスランド人口の約 3分の 2が住むレイキャネス半島で 2021年以来 5回目の噴火となる。それ以前、この地域の火山は約 800年間休眠していた。







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