2020年02月25日
患者数 80,130人
死者数 2,700人
中国での致死率 3.4%
中国以外の感染者数 2472人(前日比+268人)
中国以外の死者数 37人(前日比+10人)
中国以外での致死率 1.5%
日本の感染者数 159人
2020年2月25日の新型コロナウイルスに関しての主な報道
・世界全体の感染者数が8万人超
・中国での致死率が3.4%に上昇
・韓国の感染者数が893人となり、中国以外で最も感染者が多い地域に
・韓国政府は流行地の大邱の都市封鎖を検討
・イランでは死者が12人となり致死率が20パーセントに
・イタリアの感染者は219人に急増
・世界の株式市場が暴落
・WHOはパンデミック宣言を出さず
新型ウイルスの世界全体での感染確認者数は 8万人を超えました。その中でも、韓国とイタリアの感染者の急激な増加が際立っています。
韓国の中央防疫対策本部は、午前10時と午後5時の 1日 2回、新型コロナウイルスの感染者数を発表していますが、2月25日午前10時に、感染確認者が 893人となったと発表しました。
韓国の感染確認者数の推移
・zerohedge.com
韓国では、最大の流行地となっている大邱(テグ)の封鎖を検討していると伝えられていますが、人口 250万人の大都市であるだけに、早急に封鎖政策をとることは難しいとも報じられています。
韓国政府の担当スポークスマンは以下のように述べています。
大邱と慶北を感染症の特別管理地域に指定し、感染拡大防止のために、通常の遮断措置を超えた最大限の封鎖政策を早急に実施することにした。しかし、これは、防疫網をきっちりとして新型コロナウイルスの拡散を防ぐための地域社会の中での拡大を遮断するための措置であり、地域への出入り自体を完全に封鎖するという意味ではない。(newspim.com)
また、韓国の首都ソウルの当局は、感染拡大の要因のひとつとされている宗教団体「新天地」のソウルでのすべての活動を禁止すると発表しました。
この数日で感染者が急増しているイタリアでは、さらに感染確認者が増加していまして、2月24日の時点で、患者数は 229人となり、死者 6人となりました。
イランでは、発表されている感染確認者数は 60人ですが、死者数が 12人と発表されており、これだと致死率が 20%になってしまいます。この数字は、これまでの一般的な致死率(地域により違いますが、1%から 3%)と差があるため、実際の感染者はさらに多いのではないかと見る人もいます。
イランで新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がっている。イラン保健省によると死者数は24日までに12人に達し、公表数でみると中東で突出した感染国になっている。中東の周辺国に感染が拡大する恐れがあり、トルコなどの隣国は警戒を強めている。
イランで感染が確認された件数は60件程度。しかし、コロナウイルスの致死率は2%強とされることから、死者数から逆算すると、もっと多くの感染者がいるという推計も成り立つ。
関係者によると、国際機関からイランが受け取ったウイルスの検査キットは数百人分程度。検査の体制づくりが間に合っていない恐れがある。
(日本経済新聞)
このような新型コロナウイルスの世界的拡大を受けて、世界中の株式市場が影響を受けています。2月24日の米ニューヨークダウは、-1031ドルという急落を示しました。
世界の株式市場は売り一色となった。新型ウイルスの感染拡大が確認されたイタリアでは、FTSE・MIB指数が前週末比5%超の下げとなり、約1カ月ぶりの安値をつけた。
ドイツやフランスの主要株価指数も同4%安となり、その流れを引き継いだ米国株も朝からほぼ全面安の展開となった。アップルやマイクロソフトなど株高をけん引してきたハイテク株の下げがきつい。ダウ平均の終値は前週末比1031ドル61セント安の2万7960ドル80セントとなった。
(日本経済新聞)
この状況でも、WHO は「まだパンデミック宣言をする段階ではない」と述べており、新型ウイルスはパンデミック状態ではないとしています。
しかし、WHO がどのように言ってみても、世界がすでにパンデミックの渦中にあることは、どう見ても明らかです。